渡唐(ととう)神社

熊谷市三本717(平成21年7月5日)

東経139度19分59.38秒、北緯36度7分35.11秒に鎮座。

 この神社は江南北小学校の西約500mに鎮座しています。社号標と鳥居の建つ入口から入ると、30m程で参道は90度左に曲がり、覆い被さるように育った木々の中に拝殿が見えてきます。その後ろには白壁の本殿覆い屋が建っていますが、残念ながら本殿の様子は窺い知ることが出来ません。この社には熊谷直実の愛馬・権太栗毛と呼ばれた名馬を祀る駒形明神社も、境内社として祀られています。

 御祭神:少彦名命
 祭礼日:不明
 境内社: 厳島神社、八坂神社、順海神社、三峯神社、駒形明神社
 由緒:詳細は不明ですが、中世、この地から西南にかけての一帯には三本館という平城があり、この社の鎮座する方角は館から見ると鬼門(東北)の位置にあたり、その鎮守社として創建されたのではないかと推定されています。(「直実・蓮生さん関連」より)

神社入口 社号標
「村社 渡唐神社」
参道の様子
境内の様子
拝殿
本殿鞘堂
末社:左から 厳島神社、八坂神社、順海神社、三峯神社
境内社:駒形明神社
熊谷直実の愛馬・権太栗毛と呼ばれた名馬が、戦からの帰りにこの地まで来たところで死亡してしまい、それを悼み直実が駒形明神を祀った…という伝承が残っている由緒ある古社ですが、明治40年、一村一社の令により、三本村の鎮守であるこの社の境内に遷座されました。三代将軍家光を始め吉宗〜家茂まで九代に渡り、徳川家将軍より受領した市指定有形文化財「駒形神社御朱印状」が現存しています。