西大輪神社

久喜市西大輪 (平成19年10月19日)

東経139度40分40.27秒、北緯36度5分32.99秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、さいたま栗橋線を北上、西大輪信号を過ぎて間もなく左側です。地図には雷電社と載っていました。入口付近に捨てられたような状態で二つの水盤があります。寛政、文政の年号が読めました。狛犬さんは、文久3年生まれです。阿吽とも子供の狛犬とじゃれ合っていました。他に文化12年の石灯籠が一つあります。境内がすっきりした感じの神社でした。

 この社は神社庁の登録にも「雷電社」と載っているくらいですから、最近、社号を地域名に変更したのでしょうか?残念ながら、御祭神は別雷之大神と思われますが、案内が無く、勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。
 例祭日は7月25日に近い日曜日で、江戸中期(約300年前)から伝わる動きが激しく勇壮な獅子舞が、五穀豊穣や悪疫退散の願いを込めて奉納されています。

神社入口 社号標
寛政(1789〜1800)、
文政(1818〜1829)の
年号が読める水盤
境内の様子
文久3年(1863)生まれの江戸流れ狛犬
阿は二匹の、吽は一匹の子狛が親とじゃれている、優しく穏やかな顔つきとポーズの、良い造りの狛犬です。江戸狛犬の隆盛期に造られた、その特徴や華麗さ華やかさを余すところ無く具現しています。
未だ幼く無邪気な、そして生命力に満ちあふれた、楽しげに戯れる子狛がとても可愛いですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文久3年(1863)正月吉日建立)
拝殿正面 拝殿側面と奥に本殿鞘堂
境内社 一基のみ、文化12年(1815)奉納の石灯籠