八幡神社

久喜市上清久3(平成19年1月20日)

 この神社は東北自動車道・久喜ICを出て3号線を北上し、駅入口信号を左折。151号線を900m程進むと右側に鎮座しています。地図に記載はありません。141坪ほどの社地前面に鳥居、拝殿、本殿が建ち、左脇と奥が広い駐車場となっています。この規模の神社としてはやけに広い空き地があるのでこの時は不思議に思いましたが、帰ってから調べると、この地域では市指定無形文化財となっている、八坂神社の例大祭「天王様」というとても盛大なお祭りが催される様で、その時にこの広さの用地が必要なことが判りました。
 一社のお祭りではなく地域のお祭りとなったのは歴史的な村の成り立ちに関係しているようで、上清久地区は久喜市の北西にありますが、明治までは上清久村といっていました。明治22年に六万部村、上清久村、北中曽根村、所久喜村、下清久村の五つの村が合併して清久村が出来、その後昭和29年に久喜町、大田村、江面村、清久村が合併して久喜町に、昭和46年に久喜市が誕生しました。上清久は東、本村、新田の三つの耕地からなり、それぞれに神社が1社ずつ鎮座しています。東はここ、八幡神社、本村は長宮神社、新田は雷電神社です。祭りの時はぞれぞれの神社が拠点となり、地域の中央に鎮座している八坂神社の例大祭・上清久の「天王様」は、毎年7月15日に近い日曜日に行われます。それぞれの神社の山車が、昼は人形山車、夜は提灯山車と、1日に二通りの飾り付けが見られる祭りなのだそうです。一台の山車を昼と夜で全く異なった意匠で飾り付けるなど、今まで聞いたことがありません。機会があったらぜひ拝見したいものですね。詳しくは「上清久の天王様」をご覧下さい。

 御祭神:誉田別命
 例祭:7月15日に近い日曜日
 由緒:不明

神社全景 拝殿
拝殿内の様子
扁額には「八幡宮」とあります。
拝殿中央には、今となっては貴重品の火鉢が二つ、ポツンと置かれていました。
本殿、裏から 左・青面金剛像と道祖神二基