鷲神社

加須市栄2167 (平成18年8月7日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、飯積向古河線を向古河方面に向かい、道路沿いの栄地区にあります。昭和10年の狛犬が迎えてくれます。

 この神社に関する創建などの情報は全くありません。ここ北川辺町には十社の同名社が鎮座し、御祭神は鷲大明神なので、同じく埼玉県北葛飾郡鷲宮町の古社・鷲宮神社の御祭神を分霊勧請したのかもしれません。例祭が一年に二度、4月と7月にあり、ここでは大杉囃子が本殿内で演奏されるようです。
 大杉囃子とは、埼玉県東北部、群馬県邑楽郡、栃木県南部、茨城県西南部、千葉県西北部一帯に伝えられているもので、主に大杉神社(御本社・茨城県稲敷市(旧稲敷郡桜川村)阿波に鎮座)の祭礼時に、神輿や太鼓を担ぎながら氏子町内を巡行して囃して回るときに演奏されるもので、笛1人、大太鼓 1、小太鼓1、鉦1、大皮・小皮大勢で演奏されるお囃子です。大杉大明神を祭った神社がない地域では、八坂神社(牛頭天王)の祭りにこの系統を囃すため、祇園囃子と呼んでいる地域もあります。茨城系では、しゃぎり(さぎり)、きりん、矢車、通り神楽、からす、数え唄などが演奏されます。(資料提供:埼玉県羽生市在住の亀ヶ谷さん)
 またここには昭和10年建立ながら、理知的な江戸狛犬が居ます。

社号標「村社 鷲神社」 神社入口
昭和10年生まれの狛犬。潰れ顔ですが、目元涼しく理知的な感じの狛犬です。
耳が立ち、顎髭は左右に分け、、鬣と尾の渦巻きが立体的、且つ毛足がとても長い子です。
(昭和10年建立)
拝殿正面 右拝殿、左本殿、脇から
境内社、板碑