妻恋稲荷神社

加須市大越(平成20年3月8日)

東経139度37分23.31秒、北緯36度10分33.29秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、羽生外野栗橋線を羽生方面に向かい、大越小付近を左折した大越地区にあります。狐さんが迎えてくれました。多分、昭和生まれだと思われます。本殿の周囲には、狐の置物がたくさん置かれていました。
板塀に張られている短冊は、御神酒料を納めた人の名前です。

 この社の案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明ですが、妻恋稲荷神社では、東京都文京区湯島の同名社が有名です。
 文京区湯島の妻恋稲荷神社の縁起は、「その昔、日本武尊の東征のとき、三浦半島から房総への途中で大暴風雨にあい、妃の弟橘姫が海に身を投じて海神の怒りを鎮めたという伝承があり、途中湯島の地に滞在したので、郷民が尊の姫を慕う心をくんで、尊と姫を祀ったのがはじまりと伝えられます。
 江戸時代には、妻恋稲荷の名で有名となり王子稲荷と並んで参詣者を集めました。江戸時代から伝わる木版刷りの縁起物は「夢枕」と呼ばれる七福神を乗せた宝船の版画で、正月2日の夜、枕の下に敷いて寝ると縁起のいい初夢が見られるといわれています。」(「文京区観光スポット紹介」より)
 又、このほか日本武尊にちなむ神社には吾妻神社、鷲神社等があります。

神社全景
幣拝殿と透かし塀
透かし塀内のお狐様
立派な台座に乗り、阿吽ともに宝珠を持っています。クマちゃん通信員は「多分、昭和生まれだと思われます。」と書かれていますが、関東の昭和生まれのお狐様としては、とてもお優しそうな顔つきですね。
流造の優雅な本殿
この写真では塀や柱の陰になり見えませんが、本殿縁に神殿狐さんがいます。
本殿の周囲に置かれている、たくさんの狐の置物。
御神酒料を納めた人の名前が張られている短冊 境内社も稲荷社のようです。