川越市南大塚2-4-7(平成21年6月13日)
東経139度27分28.92秒、北緯35度53分30.12秒に鎮座。
この神社は関越自動車道・川越ICをおり、16号線を西に向かって進み、関越自動車道の高架下を潜ってすぐの、南大塚信号北に鎮座しています。手前の西福寺は江戸時代にはこの社の別当寺だったようです。
ブロック塀の入口を入ると参道脇には天満宮に縁の深い梅の木が植えられ、この日は丁度、氏子さん達が境内にある梅の木から、たわわに実った梅の実の収穫中でした。昨今手間のかかる梅干しや梅酒作りは敬遠され、神社の梅の実も落ちるに任せ放置してある神社が多い中、この社の氏子さん達は貴重な存在だ…と思いました。
拝殿前には安政7年生まれ、子連れの江戸流れ狛犬がおり、入母屋造、桟瓦葦の拝殿内を覗くと、万延元年(1860)4月造営の一間社流造の本殿が見えます。拝殿と本殿とは反橋で結ばれるという珍しい社殿構成になっていて、反橋脇には本殿を護る、やはり子連れの江戸流れ狛犬や、随神さんがいます。社殿左後方には境内社の稲荷神社、八坂神社、御嶽神社社殿が建ち、境内左には現役の神楽殿が在りました。
御祭神:菅原道真公
祭礼日:1月成人の日・餅つき踊り(県指定・無形民俗文化財)
境内社:稲荷神社、八坂神社、御嶽神社
由緒:社伝によれば南北朝期の創建で、慶長11年(1606)、この地を開発した藤倉大膳が信仰したと伝わっています。江戸時代中期には、西福寺が別当を務めていました。
成人式に催される行事・餅つき踊りでは、歌に合わせて踊りながら餅をつきます。つきたての餅は、新成人と見物客に振る舞われます。
社頭 |
参道に建つ台輪鳥居 |
参道・境内の様子 この日は丁度、氏子さん達が境内にある梅の木から、たわわに実った梅の実の収穫中でした。 |
拝殿前、安政7年生まれの江戸流れ狛犬 阿吽共に少し大きめ、悪戯盛りの子狛を連れています。厚めの耳を両サイドに立て、大きく太い眉、まん丸な目をした、穏やかな、それでいて威厳の感じられる良い作りの狛犬です。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(安政7年(1860)3月建立) |
入母屋造、桟瓦葦の拝殿 |
拝殿内の様子 一間社流造の本殿は万延元年(1860)4月の造営で、地元の大工・瀧嶋秀五郎の手によるものです。拝殿と本殿とは反橋で結ばれるという珍しい社殿構成になっています。 |
拝殿内に架かる額「天満宮」 |
拝殿内にいる随神さん | |
本殿を護る子連れの江戸流狛犬 中に入れないので建立年代は不明ですが、江戸時代の物と思われます。阿の子狛を抱きかかえた前脚を浮かせているのが非常に珍しく、初めて見た気がします。作りもとても良く、社殿内にいるので保存状態は至って良好のようです。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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本殿鞘堂 |
社殿全景 |
境内社:左から 稲荷神社、八坂神社、御嶽神社 |
神楽殿 |
絵馬 | |