氷川神社

川越市久下戸2785(平成21年6月13日)

東経139度32分51.26秒、北緯35度53分14.37秒に鎮座。

 この神社は宮本公民館と隣接して鎮座しています。この日は神社の前に沢山の車が止まり、境内で子供達の声が聞こえると思っていたら、公民館内でお母さんと子供達が祭礼用に使うのでしょうか、綺麗な薄紙のお花を沢山作っていました。
 神社は鎮守の杜がしっかりと守られ、その中に朱色の拝殿と本殿が一際目立っていました。境内の後ろ側には池があり、又、入口左の富士塚には寛保洪水位標や、文化8年(1811)正月に奉納された73cm×170cmの算額もありました。

 御祭神:須佐之男命
 祭礼日:3月14日、7月14日、10月15日
 境内社:稲荷神社、神明神社、八坂神社、浅間神社等
 由緒:この社の創建は古く、由緒亦深く、郡家郷一圓の尊信厚かりしが、戦国の兵火及び数次の水裁に罹り、以来幾変遷久しく無各社の儘なりしを、赫々たる神威の顕現と崇敬者の熱誠とに依り、昭和9年指定村社に加列せられ、又篤志者の寄付と氏子の寄進とに依り、同拾壹年4月社務所の竣工を見たり 。…後略…(氷川神社社務所建設記念碑より抜粋)

「氷川神社社務所建設記念碑」「算額」拡大写真はこちらで

社頭
社号標
「村社 氷川神社」
入口の台輪鳥居
境内の様子
昭和11年生まれの岡崎現代型狛犬
(昭和11年(1936)3月吉日建立)
拝殿
本殿
境内後ろの神池と池の端に祀られている境内社
境内社:稲荷神社 境内社
境内社:神明神社、八坂神社 富士塚と境内社:浅間神社
「寛保二年大洪水、水位」碑
その昔、この水位標のところまで大水が出たことが書かれているのですが、そもそも当地の偉人である奥貫友山の『翁大水記』の中に、奥貫家縁側及び氷川社石灯籠を典拠に水位を記録した箇所がありました。 これをもとに、川越市教育委員会が実測したところ、寛保2年(1742)大水の洪水位は標高9m50cmで、氷川神社境内にある富士塚の頂上がこれにあたると推定しました。 このことを永く後世に伝える為に、記念の碑を建立したそうです。