久伊豆神社

蓮田市黒浜1346 (平成24年7月31日)

東経139度40分20.56秒、北緯35度58分46.17秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
神社は、東北自動車道と平行に走る162号線を南下、黒浜南小学校(南)信号角にあります。明治14年(1881)の狛犬が居ました。本殿が市指定文化財です。水盤は天保12年(1841)に奉納されたものです。

祭神 大己貴命・大日孁貴神・菅原道真

この神社は、室町時代の享禄年間(1528〜1532年)に騎西の玉敷神社より久伊豆大明神を勧請したことが起原で、江戸時代の慶長十六年(1611)勝俊正が願主となり創建されたと伝えられている。「新編武蔵風土記稿」には「久伊豆神社、宝蔵院持」と記載されている。宝暦二年(1752)には、神祇官領卜部兼雄より久伊豆大明神の幣帛をうけている。以後、明治元年(1868)には、神仏分離で宝蔵院から離れ同六年(1873)四月、村社となった。同四十三年(1910)には、菅原神社が合祀された。なお、昭和五十八年四月に本殿が蓮田市有形文化財に指定された。

蓮田市には七つの久伊豆神社があり、すべて元荒川流域のみに分布しています。これは舟での運搬が深く関係しており、川の流れに沿って土地が開発されていったからではないかと思われます。したがって、「久伊豆」の神は、豊作の神、水の神としての性格を持ち、稲作の信仰として祭られたと考えられ、当時の村の鎮守様であるなど、それぞれ個性的な歴史を持っています。

由緒書き全文はこちら。

参道入口

境内

天保12年(1841)奉納の水盤

拝殿

流れる尾が見事、優雅な江戸流れ。拡大写真はこちら。
(明治14年(1881)月日建立)

社額

拝殿内部

市指定文化財の本殿


稲荷社