劔神社

行田市斎条1255(平成19年1月28日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、行田市停車場酒巻線を北上した斎条地区にあります。狛犬は大正12年です。拝殿前の建物には、浅間、雷、天満、矢矧、熊野神社が入っていました。

 創建は不明ですが、御祭神は日本武尊と草薙剣です。伝説では、日本武尊が東征のとき、たまたま当地を通られ、宝剣を杖としてしばらくこの地で休息したといいます。そこでその後に、休息した地に村人が日本武尊と宝剣をお祀り申し上げたのがこの社のはじまりということのようです。伝承地は確定できませんが、この付近一帯には剣神社が多いようです。
 又、この社の社殿は剣神社古墳(斎条1号墳)という40mの円墳上に造られたようです。本殿の部分が円墳頭頂部で一段高く、拝殿部分は随分削られたようです。ここからは埴輪が出土したそうです。

神社入口
大正11年生まれ、子だくさんの太め狛犬。阿は玉で遊ぶ子狛を連れ、吽は背中と足下で隠れん坊をして遊ぶ二匹の子狛を連れています。子狛の拡大写真でお分かりの通り、子狛に添えた爪を注意深く寝かせているのが優しい親心を表現しています。親は眉毛が目に被さっているせいか、結構落ち着いてお年の様に見えますが、人間も「年を取ってから授かった子は一層可愛い。」といいますが、狛犬の世界でもそうなんでしょうか?
(加須町石刻師・石川意至 大正11年1月1日建立)
拝殿 数段高い位置に建つ本殿
長屋式覆い屋内の
浅間・雷・天満・矢矧・熊野の各境内社
境内社・八坂大神
境内社・八幡神社