久伊豆神社

行田市桜町2−20−35(平成19年12月16日)

東経139度28分19.84秒、北緯36度8分44.55秒に鎮座。

 この神社は東行田駅の北約100m、県道7号線に面して鎮座しています。
 市街地にあってはかなり社地の広い神社で、境内で沢山の子供達が元気よく遊んでいる姿に「まだこんな子供達が居たんだ。」と感動しました。
 朱の一の鳥居を潜り境内にはいると「市指定文化財・九尺藤」の案内とともに藤棚が設えてあり、15m四方の枝張りを有する藤に「この神社は4・5月に来るべきだったね。」と、普段あまり植物(お花)に関心のない夫も、のたもうておりました。
 この社は久伊豆神社の規模もさることながら、「摂社・赤飯赤飯伊奈利大社」の規模が、摂社というにはもったいないような社殿の造り、また奉納燈籠などの数の多さなどから、よほど霊験あらたかで崇敬を集めているのだろう…と想像できます。

 御祭神:大己貴命
 例祭日:5月・藤祭り、9月18.19日・秋祭り
 境内社:赤飯赤飯伊奈利大社
 由緒:旧村社で、創建は文明年中(1469〜1487)とされており、成田下総守顯泰が忍城築城に際し、城の鬼門の守護神として祀り、隣接する長久寺を別当としました。これに合わせ城の裏鬼門の守護神として城の南西大宮口に、やはり久伊豆神社をおいています。
 また一説には、これよりも以前の応永年中(1394〜1428)に、成田家時が武運長久を祈ったのに始まる、ともいわれています。
 境内には赤飯伊奈利大社(宇迦之御魂神)が摂社として合祀されています。
 境内案内には、「市指定書籍の勝海舟書「大幟」原本も保存されている」とも書かれていました。

神社入口
入口の大正6年生まれの狛犬
阿は仰向いた子狛が玉を持ち、吽も子狛を連れています。落ち窪んだ目に瞳が彫られ、低い鼻で愛嬌のある顔つきは獅子というよりは人間に近い感じがします。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正6年(1917)2月20日建立)
参道の二の鳥居
参道の二の鳥居傍、阿吽の建立年代、造りが異なる狛犬
いかなる理由かは不明ですが、建立年代が10年も違います。これで一対として良いのかどうか迷いますが、参道に相対して並べられているので一応一対にしておきます。吽は子連れの典型的な江戸流れですが、吽は獅子頭のような素朴な頭部を持つ面白い流れです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(阿:明治39年(1906)12月7日 
石工・八木時蔵 吽:大正5年(1916)2月12日建立)
市指定文化財・九尺藤
拝殿
拝殿内の様子

拝殿唐破風下の鳳凰
拝殿挙鼻の親子龍
拝殿木鼻の龍
本殿 神楽殿
摂社・赤飯赤飯伊奈利大社
社号標
摂社・赤飯赤飯伊奈利大社入口
摂社・赤飯赤飯伊奈利大社
拝殿
摂社・赤飯赤飯伊奈利大社
本殿鞘堂
摂社・赤飯赤飯伊奈利大社挙鼻の仲良し親子狐
摂社・赤飯赤飯伊奈利大社拝殿の木鼻狛犬
摂社・赤飯赤飯伊奈利大社境内右下に祀られる祠と碑