楡山神社

深谷市原郷(平成21年2月6日)

東経139度18分6.71秒、北緯36度12分4.18秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
神社は、原郷熊谷線を原郷方面に向かい、その終点にあります。年代不明の狛犬が居りました。神社入口に、県指定天然記念物の「大ニレ」がありましたが、残念なことに切り株だけになっていました。

楡山神社は、平安時代に編纂された「延喜式神名帳」に記されており、楡山の由来は往古この地方一帯に楡樹が繁茂したことによる。正面に樹齢六百年の楡の木があり、代々神木とされ、天然記念物として県の指定を受けている。江戸期、熊野信仰に伴い「熊野三社大権現」と号し、幡羅郡の総鎮守として楡山熊野社と称したが、明治になり社号を楡山神社にもどした。祭神は伊邪那美命である。本社後方に塚があり、これを犯した者は災害あるといわれ里人はここを不入の地としたと伝えられる。里人はこれを守り、鳥を神の使いとして尊ぶ慣習があり、熊野崇敬の遺風といわれている。文化財は和琴、磐笛、熊野三社大権現の扁額である。
深谷上杉顕彰会

神社入り口

鳥居に架かる「延喜式内 楡山神社」の額

境内

二の鳥居と拝殿

拝殿前の狛犬。拡大写真はこちら。

本殿

招魂社・知々夫神社 八坂神社
大雷神社 手蓑神社
大物主神社 天満天神社
荒神社 賽神社

神楽殿

楡山神社の大ニレ
埼玉県指定天然記念物
楡山神社の御神木となっている古木で、目通り約3.6メートル、樹高約10メートル、樹齢は約600年と推定されています。
ニレは、山地性の落葉樹で、ハルニレとアキニレがありますが、この木はハルニレです。ハルニレは、皮を剥ぐと脂状にぬるぬるするところから別名ヤニレともいいます。樹皮からは繊維が採れ、縄などが作られました。北海道から本州の山地に自生していますが、この木は、関東地方の平地部にあるという点で貴重です。