金崎神社

秩父郡皆野町金崎(平成18年9月10日)

 この神社は国道140号線・金崎信号から西に入り、約130mで右側に鎮座しています。この地には社地の隣や後方の山麓に、金崎古墳群と総称される古墳時代後期(7世紀頃)の群集墳がありますが、現在は小円墳4基が残るだけとなってしまいました。この事はこの地が古くからの開発地であることが窺い知れます。
 御祭神の知知夫彦命は崇神天皇期に知知夫国造としてこの地の開拓にあたり、近くの国神塚は知知夫彦命の墳墓との伝承があるそうです。旧鎮座地は現在地より東の野栗に三社権現(鎌倉時代以前創建といわれています)を祀った社がありましたが、社殿が老朽化し、又地滑り地帯にあったので、明治に社名を「金崎神社」に改称し、旧社地を奥社として残し、現在地の八坂神社跡地に新社殿を建立しました。現在の主祭神は知知夫彦命、その他23柱の御祭神を奉斎しています。
 この神社の祭礼に舞われる獅子舞は有名で、獅子頭は塗獅子で、男獅子は黒と白の鳥羽根に鹿角を立て、女獅子は白と茶の鳥羽根、頭頂に宝珠を置いています。演目は子どもざさら4庭、お神楽、うねり、大狂い、三つ巴、花掛り、幣掛り、弓掛り、笹掛り、友ぐるい、剣掛り、四本立(女獅子隠)、花狂い、竿掛りなど17庭に及びます。

神社入口 拝殿
拝殿の額 拝殿内の様子
本殿 末社