石上神社

秩父郡長瀞町野上下郷3282(平成18年9月10日)

 この神社は国道140号線・中野上信号から13号線に入り、1.2km程で諏訪沢を渡ってすぐ折り返すように右折すると、約400mほどで左側に鎮座しています。
 旧村社で、御祭神は布都(ふつ)大神とも伊都之尾羽張神(いつのおはばりのかみ)ともいわれます。布都大神は、建御雷神と共に出雲の大国主命へ国譲りの交渉に向かわれた神で、伊都之尾羽張神は神産みにおいて伊弉冉尊が軻遇突智命の首を切り落とした際に使用した剣・十拳剣を神格化した神名です。武勇に優れた男性の神様と言われ、宝物として4基の石棒があります。例祭は毎年3月と10月の15日前後の土曜か日曜に執り行われています。
 又、地内の「犬塚」には寄居鉢形城の軍用犬伝説が伝わっています。それは「天正(1573〜1591)の昔、この地には犬飼の氏族が住んでおり、小田原北條氏の家臣として軍用犬を調教していました。そして八匹の軍用犬が、鉢形城と秩父郡内の各支城の間を、飛脚の役を負って走り回っていました。豊臣秀吉の攻撃によって鉢形城が落城し、主人を無くした八匹の犬達は餌も無くさまよい、この地の沢の水を飲もうとした四匹は、ついに力つき、渕に落ちて死んでしまいました。これを哀れに思ったこの地の人達が葬った慰霊の碑がこの犬塚なのです。」というものです。(「狼神話」参照) 

社号標 境内の様子
拝殿 本殿
これが石棒なのでしょうか? 境内社・光玉稲荷神社入口
境内社・光玉稲荷神社社殿 光玉稲荷神社社殿内の様子
大正12年生まれの神狐さん。双方吽で右側は耳が垂れ、授乳しているように見えます。
左は耳が立ち、玉のようなものを置き片手を揚げています。柔らかい表情と体つきの神狐さんです。
(大正12年2月吉日建立)
境内社・八坂神社入口 境内社・八坂神社社殿
境内社三社