氷川神社

朝霞市膝折町2(平成17年10月29日)

この神社は朝霞市の南を東西に走る国道254号線、膝折町の信号から真南に入り400m左側に鎮座しています。珍しい膝折という地区名は、この神社の別当寺であった一乗院平等寺の前坂で馬が膝を折ったという「鬼鹿毛」伝説に由来するといわれています。拝殿の扁額に『子神宮』とありますが、「子の神」とよばれる山上に鎮座するためで、古くから山の子の神が祀られていた山の上に、明暦年間(1655〜58)武蔵一の宮氷川神社が勧請されたもようです。鎮守の杜が深く、社地も広く、静かで落ち着いた境内の一画には湧水が湧き出で、神池や不動の滝となっています。社殿への階段脇には、江戸府内の狛犬にも負けじ劣らじの逸品、堂々とした安政の狛犬がいます。

(安政3年(1856)春正月建立)

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神社入り口

境内の様子

社殿遠景

上の境内への階段

階段脇の安政の狛犬。前後左右、どこから見ても隙のない江戸狛犬です。顔は美形でありながら威厳があり、真っすぐに伸びた前脚は力強く、姿勢正しく座っています。鬣や尻尾の流れが自然で滑らか、優雅です。それこそ爪の先まで神経を行き届かせた、職人の意地と根性を感じさせる逸品だと思いました。

正面から

斜め前方から

斜め背後から

斜め後方から

後方から

拝殿

拝殿の扁額

本殿覆い屋

拝殿前から見た境内の様子

とても良い出来の不動明王と不動の滝

大六天神社と疱瘡神社

大六天像

神池に浮かぶ厳島神社

神池

境内右側の様子

清流の石

境内社・愛宕神社

境内社・稲荷神社

境内社・金比羅大権現