八枝(やえだ)神社

上尾市平方488 (令和7年3月17日)

東経139度33分03.55秒、北緯35度56分26.43秒に鎮座。

【神社情報・「狛犬さがし隊Kさん」より】
この神社は、JR川越線・指扇駅の北北西3.5km程の辺り、平方の街中に鎮座しております。

御祭神 素戔嗚尊・狛狗大神

由緒
上尾市の平方は、荒川の舟運における主要な河岸の一つである平方河岸があった所として知られている。当社は、この河岸の近くに鎮座している。
当社の創建について、『明細帳』は、「元禄年中(1688-1704)の創立にして正徳元卯年(1711)6月15日再建其他不詳」と記している。しかし、明治時代に廃寺となった正覚寺に所蔵されていた元禄7年(1694)の「平方村寺社地御改之覚}(福田家文書)に、当社の社地が古くから除地とされていた旨が記されているため、ささやかな祠や仮宮などの形で、それ以前から何らかの祭祀が行われていた可能性が考えられる。
江戸時代までは「牛頭天王社」として祀られ、江戸時代後期には御獅子を奉斎し、悪疫退散の守護神・疫病除けの神として地元の上尾地区を始め、足立郡内、比企、入間、南埼玉の県内各郡、現東京都の西北部、旧多摩地方に信仰が広まり、村々では「平心講」という信徒組織が結成され、一時は講員数三万余人に達したと言われている。
明治初年、京都の「八坂神社」の御祭神と同じ牛頭天王をお祀りしていることから、八坂神社の枝社として「八枝神社」と改称している。
祭神は、「素戔嗚尊」並びに「狛狗大神」で、一般には「平方のおししさま」として親しまれ、各地への渡御(御獅子の巡回)は年間を通して行われてきた。この獅子頭は一説には左甚五郎の作とも伝えられるが、その確証はない。
境内にある大樹は、創建当時からあるものと伝えられ、樹齢500年から600年以上と推定される古木で、上尾市指定天然記念物として大切にされ ている。
また、毎年7月の夏祭り(祇園祭)には、水と泥(土)と人とが一体となる奇祭「どろいんきょ祭り」が、各地より沢山の見物客を集めて盛大に執り行われ、埼玉県指定無形民俗文化財に指定されている。境内社に「疫神社」「八幡社」を祀る。
境内由緒書き より。

由緒書き等

拝殿

拝殿前の狛犬。拡大写真はこちら。

(昭和13年(1938)建立)

神額


石碑