老松宮

鳥栖市下野町2587(平成23年8月5日)

東経130度30分20.49秒、北緯33度19分54.73秒に鎮座。

 この神社は宝満川と筑後川の合流地点近く、鳥栖市の殆ど南端に近い地域に鎮座しています。
 境内前の一の肥前鳥居右には市立保育所下野園があり、お母さんや子供達で賑やかな光景が見られました。境内周囲は木々が生い茂る大きな鎮守の杜が形成され、二の鳥居後ろの石段を上がると境内となります。境内には入母屋造りの拝殿前に文化11年生まれの蹲踞・構え型の変わった狛犬がおり、ドキドキさせられました。又、嬉しいことに本殿縁にも建立年代不明の肥前狛犬がいて、狛犬ファンにとっては天国のような佐賀県内でも有数な、記憶に残る神社となりました。

 境内に案内は無く由緒は不明ですが、秋祭が10月10日に執り行われているようです。

神社遠景
社頭
入口に立つ一の肥前鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
参道途中に立つ二の鳥居
石段参道と境内入口
境内の様子
拝殿前、文化11年生まれの狛犬
このタイプの狛犬を始めて見たのは平成16年の武雄神社の狛犬でした。その時非常にショックを受けたのを今でも記憶していますが、サイト内に「オットセイの様な身体つきでにこやかでユーモラスな狛犬 左右、非対称で阿形が「ガハハ」と笑っているのを、吽形が下から「何がそんなに楽しいの?」という感じで見上げているのがとても好きです。」と書かれています。こちらの方が14年後の作品なので姿・形は同じでも洗練された感じがしますが、変わり種ということには変わりません。佐賀県は神社数も、狛犬数も面積に比して非常に多い地域と思われますが、そんな中で石工さんが意識的に切磋琢磨された…その嬉しい産物なのでしょうか?
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化11年(1814)甲戌■月吉日建立)
拝殿
本殿
本殿目貫彫刻・龍
本殿木鼻・龍
本殿縁に居る建立年代不明の肥前狛犬
この地域では「肥前狛犬」と呼んでいるのかも知れませんが、今まで見てきた肥前とは少し顔つきや体型が異なるような気がします。他地域の「はじめ」進化形との共通部分をより多く感じます。鬣のわらび渦の縦ロールがより鮮明に彫られ、単頭で剽軽な顔つき、足先はふくらみが見られ爪らしき線も彫られています。尾も先で三本に分岐しています。ブタ子チャンですがとても可愛い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
神楽殿
末社 末社
石樋銘碑 三翁碑
日露戦役祈念碑 神田記念碑