若宮神社

佐賀市久保田町徳万(平成23年11月5日)

東経130度14分41.96秒、北緯33度14分36.33秒に鎮座。

 この神社は嘉瀬川右岸、嘉瀬橋の袂の徳万字町東に鎮座しています。
 道路と境内を隔てる物は鳥居のみという至って開放的な神社です。境内右にはご神木の大楠が聳え、町東公民館が建っており、左はゲートボール場となっています。中央参道奥には万延元年生まれの岩狛さんが護る拝殿、奥の石垣の上に玉垣が巡らされ石殿の本殿が建立されています。

 由緒:香椎神社文書の『由緒抜出』によると、「徳万町若宮社敷地六畝十五歩、抱宮、宮桎窪田因幡守、江原下総守、龍造寺山城守隆信、政家、高房公、右御代様より田地十六町御赦免…」という記録が見られる。現在の若宮社は、度々改築が行われているが、石造の神体には、「維時寛政十年(1798)戊午祀十一月神吉日」と刻字されている。拝殿前の常夜燈と狛犬には「万延元年(1860)庚申霜月吉禎日仲冬吉良日」などという字が刻されている。
 明治34年(1901)にも社殿が新築され、昭和33年(1958)には明神鳥居が再建されている。
 従来は、旧暦の6月13日を例祭とされていた。豆祇園であった。現在は、子どもの樽みこしなどで盛りあげている。
(「佐賀市地域文化財データベースサイト さがの歴史・文化お宝帳」より)

社頭
入口に立つ明神鳥居 鳥居に掛かる額「若宮社」
境内の様子
拝殿前、万延元年生まれの岩狛さん
砥川型の岩狛で、若々しく躍動感が感じられる狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(万延元年(1860)庚申仲冬月吉辰日建立)
拝殿
拝殿内の様子
拝殿天井絵
玉垣と石殿の本殿
阿弥陀仏と石仏、石祠等 大乗妙典供養、石祠等
大日如来、石仏、石祠
ご神木・楠