住吉神社

佐賀市東与賀町田中五本杉1666-4(平成23年8月8日)

東経130度16分58.78秒、北緯33度11分46.05秒に鎮座。

 この神社は444号線・住吉信号から260号線で南下。180mで左折すると右側に鎮座しています。
 一の鳥居を潜ると右側に手水。県の名木に指定されている樹齢250年の藤の、絡み合いのたうつような様に感動を覚えます。境内に立つ二の鳥居の奥に、明治15年生まれの狛犬が護る、唐破風付きの拝殿、流造の本殿が建立されています。又、境内には道祖命や地蔵堂などが見られます。

 御祭神:表筒男命、中筒男命、底筒男命
 祭礼日:例祭11月14日、春祭3月14日、秋祭12月14日
 境内社:道祖命他
 由緒:旧社格は村社。
 創始年代は応神天皇第15代の頃といわれるが詳かでない。この地は海辺であったために、時々潮水の害を蒙ることが多かったので、鎮護の神として斎きしたのである。
 お祀りしてある御神体は、重要文化財の一つに数えられ、右に不動明王、左に太子、真中に観世音菩薩がある。不動明王は明和3年(1766)八戸町の石工古川弥六作で、太子像は文政12年(1829)11月21日とある。境内は町内の神社の中では広大で、総面積630平方メートル、御神殿とともに極めて豪華である。
 広い境内には樹齢250年と推定される藤の大樹があり、本県の名木に指定されている。その他にも欅やどんぐり等の大木が生い繁り、春夏秋冬を通して参詣する人々の眼と心を楽しませてくれる。
(「佐賀市地域文化財データベースサイト さがの歴史・文化お宝帳」より)

社頭
入口に立つ一の台輪鳥居 鳥居に掛かる額「住吉社」
境内の様子
境内に立つ二の明神鳥居 鳥居に掛かる額「住吉社」
拝殿前、明治15年生まれの狛犬
この時期、この地域では見かけない作りの狛犬です。短めの縦ロールの鬣が顎の下にまで周り、腰を浮かしたような蹲踞の姿勢は、構えと同じような動きを感じさせます。材質が脆いのでしょうか、阿の上顎は鼻から先が欠け、全体的に欠損や剥離が進み、随所に補修の跡が見られます。尾の形も独特です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治15年(1882)10月建立)
唐破風付きの拝殿
拝殿内天井絵
本殿
石祠 道祖命
石祠と石仏 地蔵堂
推定樹齢275年のご神木・欅
樹高・20m、幹回り・3m、枝張り・18m
県の名木指定・樹齢250年の藤