三社宮

佐賀市西与賀町高太郎(平成23年11月5日)

東経130度16分36.84秒、北緯33度13分12.91秒に鎮座。

 この神社は西与賀小学校の南約600mに鎮座しています。周囲はクリーク(用水路)が網の目のように囲んだ地域で、この時期刈り込んだ後の水田を通して、神社がかなり遠くからも見渡せました。
 神社と道路の教会には鳥居が建立されているだけで、他には何も遮る物がない開放的な神社です。参道脇には石祠等が祀られ、拝殿前には建立年代不明の素敵な狛犬がいます。本殿左脇には、稲荷社と思われる境内社が一社祀られています。

 御祭神:与止日女大神、大神宮、権現
 祭礼日:不明
 境内社:彦山権現、猿田彦大神他
 由緒:祭神は、与止日女大神、大神宮、権現と三神である。建立の年代は明らかでないが、境内にある彦山権現の石祠に寛永2年(1625)2月吉祥日と銘が記してある。
 このようなことを勘案すればこの頃に建立されたことは間違いないものと思われる。その他境内には庚申塔や、猿田彦命等が祀られている。
(「佐賀市地域文化財データベースサイト さがの歴史・文化お宝帳」より)

社頭
神社入り口
入口に立つ台輪鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
拝殿前、建立年代不明の狛犬
阿は口中に玉を含み、雄の印が付いています。阿吽共に眉が太く奥目で威厳のある顔つきをしており、関節でやや前傾した前脚や、投げ出したような後ろ脚から年代の古さが感じられます。その割には鬣や尾の渦が派手さを醸し出しています。この狛犬と兄弟のように似ているのが佐賀市本庄町・本庄神社(享和2年 1802年)にいます。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿
本殿
境内社 石祠
彦山大権現、石仏、庚申 薩田彦大神、石祠