佐賀市中の館町(平成23年8月8日)
東経130度18分26.63秒、北緯33度14分21.46秒に鎮座。
この神社は佐賀城跡の南東約350mに鎮座しています。神社北側は龍造寺隆信公生誕の地です。
神社は中の館自治会館と同じ敷地内に鎮座しており、多分神社が先にあったと思うのですが、現在は神社が敷地を借りているような形見の狭そうな感じで祀られています。
自治会館脇に祀られている福阿弥稲荷大明神、徳阿弥稲荷大明神には二基の稲荷鳥居が建立され、二社殿並列で祀られています。その手前に東館から遷座された龍造寺天満宮の社殿が建ち、文久元年生まれの狛犬が健気に見守っていました。その他境内脇に石祠や石碑が纏められています。
御祭神:福阿弥稲荷大明神、徳阿弥稲荷大明神、管原道真公
祭礼日:2月、8月
境内社:猿田彦大神、中央、大天狗神、稲荷社、文殊菩薩、不動明王、大権現
由緒:福阿弥稲荷大明神、徳阿弥稲荷大明神は多久氏の祖、龍造寺和泉守長信公、多久家鎮守として祀られたもの。
龍造寺天満宮は東館内に勧請せられたもので、東館を天満屋敷ともいう。(龍造寺剛忠公の長男家純公、水ヶ江城鎮守として)今日、倒壊の危険もあったため、平成17年12月町区民の浄財により神社南側に新しく築かれる。
多久家、神社と社地西に祭祀田として1反6歩の水田を添えて無償にて市に譲渡され、毎年の祭典は市の主催により、町民も参加して催されてきたが神社法の改正により、市が祭祀を行うことを禁じたため、廃社となるべきところを与賀神社の摂社として登録され、厄を免れる。その後は、地区有志の手により、細々とした祭(2月・8月)が行われている。
(「佐賀市地域文化財データベースサイト さがの歴史・文化お宝帳」より)
社頭 |
中の館自治会館前の境内の様子 |
福阿弥稲荷大明神、徳阿弥稲荷大明神入口 |
稲荷鳥居二基 | 鳥居に掛かる額 「正一位 福阿弥稲荷大明神、 徳阿弥稲荷大明神」 |
福阿弥稲荷大明神社殿 | 徳阿弥稲荷大明神社殿 |
庚申塔、猿田彦大神、中央、大天狗神、稲荷社等 | 文殊菩薩、不動明王、大権現等 |
稲荷大明神石祠 |
龍造寺天満宮 | |
龍造寺天満宮を護る文久元年生まれの狛犬 丸くふくよかな体つきで、顔が大きく目鼻立ちがはっきりとした、堂々とした感じの狛犬です。石が脆いのでしょうか?剥落や欠損した部分があり、補修の跡も見られます。 狛犬の拡大写真はこちらで |
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(文久元年(1861)辛酉5月吉旦建立) |
入口正面に建つ中の館自治会館 |