八幡神社

佐賀市川副町南里1806(平成23年8月8日)

東経130度19分27.63秒、北緯33度13分19.20秒に鎮座。

 この神社は佐賀東高等学校の南1.2kmに鎮座しています。
 周囲はクリーク(用水路)が縦横に張り巡らされた豊かな田園地帯で、低いブロック塀が積まれた中に作られた境内には、推定樹齢200年のご神木・大楠や枝振りの不思議な松などが聳え、目を惹かれます。境内中央に肥前鳥居が立ち、中央奥に大正6年生まれの狛犬が護る千鳥破風付きの拝殿、弊殿、流造の本殿が建立されています。

 御祭神:応神天皇、相殿:仲哀天皇、神功皇后
 祭礼日:不明
 境内社:三社
 由緒:創設年代 天平10年(738)。伝によれば、天平8年ころより疫病流行、大旱洪水がつづいたが、とくに同10年、大洪水で溺死者が多かった。時に、当地の大樟樹に木片が流れ着き、これによって溺死を免れる者が多かった。土地の長、宮部某が、これは応神天皇の神慮だとして、この木で八幡の神像を彫り、社を建てて産土神としたという‥。(今日、通称「ひゃーらんさん」と呼ばれて親しまれている。)

社頭
神社入り口 社号標
参道の様子
境内に立つ肥前鳥居 鳥居に掛かる額「八幡宮」
境内の様子
拝殿前、大正6年生まれの狛犬
厳しい目つき、豊かな二段の顎髭、太い前脚を軸にしっかりとした蹲踞の姿勢などこの地域では見かけない狛犬です。阿は口中に玉を含んでいます。体側に彫られた牡丹の花、幾重にも重なった尾の大きな渦が印象的な堂々とした狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正6年(1917)1月建立)
拝殿
拝殿内の様子
弊殿と本殿
末社の小祠
推定樹齢200年のご神木・大楠
樹高・20.5m、幹回り・3.9m、枝張り・17m
ご神木・大楠