八の坪天神

佐賀市久保田町新田 (平成29年4月7日)

東経130度14分56.41秒、北緯33度13分47.28秒に鎮座。

この神社は、JR九州・久保田駅の南南東3.5km程の辺り、嘉瀬川の西側近く水田の中に浮かぶ島のように鎮座しております。

御祭神 菅原道真公

由緒
久保田町新田、町役場の東、嘉瀬川堤防近くに、こんもりと茂った林の中に天神様のお社がある。 農道から参道を20mほど歩けば、寛政10年(1798)に建立された明神鳥居がある。境内の左側に切り妻瓦葺神殿と二間四方の拝殿がある。
神殿の造営年代は不明であるが、香椎神社文書の『由緒抜出』によると、「新田村八ノ坪天神精記殿御代御勧請、敷地5畝2歩、抱宮、免田1段余右は毎年霜月25日祭式」とある。土地の人の言い伝えによると、一本の釘も使用せずに組み立てられているとのことである。
祭神は菅原道真であり、水害が起きないようにと祈りがこめられている。(道真が九州に左遷されたあと、京で雷雨が続いたので、それを鎮めるために道真が祀られたのが始まりである。)
境内には嘉永5年(1852)2月吉日に、夏秋氏、原氏によって寄進された水盤がある。拝殿前の両側にある狛犬には、慶応3年丁卯(1867)12月、神殿前の石燈籠には「安政6年(1859)己未2月吉日、新田村中」と刻されている。
「八ノ坪」という名称は、奈良時代の条里制による地番の呼称と思われる。 新田集落では、以前毎月25日におこもりが行われていた。今では毎年1回総こもりと言って、4月の終わりから5月の初めにかけて1日、集落全戸から料理を持ち込み、天台宗の真光院さんの神前行事が終われば、全員でお神酒を戴き、水難逃れや家族の安全、無病息災などを祈願する。
境内由緒書き より。

神社遠景

神社入口

拝殿

拝殿前の岩乗り狛犬。拡大写真はこちら。
(慶應3年(1867)丁卯12月吉日建立)

本殿


旭森正一位稲荷大明神