乙宮神社

小城市芦刈町芦溝445(平成23年11月5日)

東経130度13分19.01秒、北緯33度14分5.74秒に鎮座。

 この神社は福所江川の西、クリーク(用水路)が網の目のように囲んだ地域に鎮座しています。
 現参道横に形だけ残されている神橋を横目で見ながら参道を行くと、境内の入口に「乙宮大明神」と彫られた額が掛かる鳥居が建立されており、境内左には御堂、土俵が作られ、樹齢310年のご神木・大楠が聳えています。右には手水舎が配され、正面には明治23年生まれの岩狛さんが護る唐破風付き入母屋造りの拝殿と弊殿・流造の本殿が建立されています。又、周囲には石祠や石仏が点在しています。

 御祭神:田心姫命、市杵島姫命、湍津姫命
 祭礼日:5月1日・御田祭り」(子供奉納相撲)
 境内社:数社
 由緒:乙宮神社の祭神は、田心姫命、市杵島姫命、湍津姫命の三柱で、当時の地頭鴨打陸奥守胤忠が、天文5年3月、城(館)内の一角にこれを勧請、その後寛文年間、同家の家老遠田兵部丞晴秀を京都吉田家に派し、祠官の裁許を受けさせ、社職として、爾来中溝、下古賀、東道免、西道免、舎人、永田、戸崎の七ヶ村をもって氏子とし、春秋の祭祀を始め、氏子社の祭祀等も司る。
 明治6年村社に列し、その後明治41年神饌幣帛料供進指定神社として取扱われていた。
 現在の宮司遠田康氏は、初代社職遠田兵部丞晴秀の直系(十一代)である。

参道入口
現参道横に形だけ残されている神橋
参道の様子
肥前鳥居 鳥居に掛かる額
「乙宮大明神」
境内の様子
手水舎
拝殿前、明治23年生まれの岩狛さん
阿は口中に玉を含み、耳を立て、厳めしい顔つきながら若々しい感じがします。鬣が派手で、太腿の筋肉が目立つ勢いのある狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治23年(1890)2月吉日建立)
拝殿
弊殿と本殿
石祠 末社
石祠 石祠
石仏 宝物庫?
御堂 土俵
樹齢310年のご神木・大楠