織島神社

小城市三日月町織島東分(平成23年11月3日)

東経130度13分58.82秒、北緯33度18分15.01秒に鎮座。

 この神社は長崎自動車道のすぐ北に鎮座しています。と云うよりも参道の入口は高架の南に、境内は北に…と、長崎自動車道により入口と境内が分断されてしまったようです。
 社号標は神社の南約400mの住宅地の塀際にあり、昔の社地の広大さが想像できます。長崎自動車道手前の参道入口には「織島社」の額が掛かった肥前鳥居が立ち、ここから参道は真っ直ぐに北に延びていますが、途中には長崎自動車道の高架があり、トンネルの中を潜っていくような感があります。境内の入口には低い所で樹幹が分かれた大きな楠が聳え、正面左には御堂が、右には遊具が配され、中央に大正6年生まれの岩狛が護る拝殿、本殿が建立されています。その社殿左や境内左手にも推定樹齢600年と云われる楠の大樹が聳え、この社の歴史の永さを読み取れます。
 大樹の混ざった大きな鎮守の杜の中に、閑かな佇まいを見せる素敵な神社でした。

 江戸時代までは八大龍王を祀る社で、「竜王さん」と呼ばれていましたが、明治時代に発布された神仏分離令により、織島神社と改称しました。12月の辰の日に近い日曜日に約60年ぶりに復活した三日月龍王浮立「龍神舞」が奉納されています。

社号標 参道入口
参道入口に立つ肥前鳥居 鳥居に掛かる額「織島社」
長崎自動車道高架下を通る参道
境内入口
境内の様子
拝殿前、大正6年生まれの岩狛さん
耳の下から顎までのストレートの髭が閻魔大王か鍾馗様を思い起こさせます。阿は口中に玉を含み、吽は何でもかみ砕くような鋸歯が目立ちます。目元や口の端が笑っているようで、見ていると楽しくなる狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正6年(1917)8月建立)
拝殿
本殿
御堂
蚕神社 大日如来
ご神木・楠
推定樹齢600年のご神木・楠
ご神木・楠
三日月龍王浮立「龍神舞」
藤隠れの滝に伝わる大蛇伝説を、六部構成で描く舞浮立。60年間途絶えていましたが、地域住民の熱い思いが実を結び、平成14年に復活しました。(社殿内の写真を転載)