肥前狛犬

小城市(平成23年)

この狛犬達は山の端に鎮座するとある神社本殿を守護しています。此処には阿吽の大きさがかなり違う肥前狛犬一対と、単体の肥前狛犬が一体います。

本殿脇にこの様な形で置かれています。
一体だけの肥前狛犬
長方形の顔で立派な鼻筋と小鼻の発達した狛犬です。小さな耳が頭の角にチョコンと付けられ、口は大きく横に筋が彫られ、直方体の縦長の石を其のまま使った感じの作りです。お腹の下はほんの少しだけ刳り抜かれ、前足と後ろ足は足先で付けられ、尾は一本少しだけ身体から盛り上がっているように見えます。
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阿が大きく吽とかなり大きさに差がある肥前狛犬一対
こちらの肥前は四角い顔で顔全体の彫りが上の狛犬に比べてかなり浅く、穏やかな切れ長の目をしています。僅かですがお腹の下は刳り抜かれ、短い前足は二本独立しています。後ろ足は腿も足先も身体に沿って付けられており、尾は背中の下の方に、お尻と繋がった丸みを帯びた盛り上がりがあります。阿は頭上に僅かに隆起が見られ、吽は反対に穴が開けられています。
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