江見八幡神社

三養基郡みやき町市武江見(平成23年8月4日)

東経130度25分57.13秒、北緯33度17分25.2秒に鎮座。

 この神社は三根中学校の西約300mに鎮座しています。楠を主体とする大きな鎮守の杜が遠くから良く見え、入口には形だけの神橋が置かれています。肥前鳥居を潜り境内に入ると、二の鳥居の後ろに二対の狛犬が居り、唐破風付き入母屋造りの拝殿、鞘堂内の本殿が建立されています。境内右手は祭礼時に使われるのでしょうか?広く開けられています。
 多くの地図にはこの社は「若宮社」と書かれていますが、境内に立つ佐賀の名木古木の案内に「若宮神社」の上に「八幡社」と張り紙がしてあり、二の鳥居にも「八幡宮」銘があったので、私達はこの社を「八幡神社」と比定しました。

 御祭神:誉田別命
 祭礼日:9月12日に近い日曜日・江見沖神事
 由緒:創建は不明ですが、永禄11年(1568)に竜造寺隆信が特に祈願をして、社殿を再建しました。入口に立つ鳥居は数少ない肥前鳥居で慶長16年(1611)8月吉日銘があります。
 「沖神事」または「江見の十二日」と呼ばれる秋の大祭には、西乃宮八幡神社からこの八幡神社境内に御神幸があります。

社頭
神社入り口
慶長16年(1611年)8月吉日の銘がある肥前鳥居
境内の様子
境内に立つ「八幡宮」銘がある二の鳥居
拝殿前、建立年代不明の筑後型狛犬
獅子頭に似て顔が大きく、無骨で力強い筋肉の持ち主です。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿前、大正2年建立の狛犬
江戸時代の作…といわれても納得できる、良い狛犬です。やや恐竜顔のスマートな体つき、鬣のカールが綺麗で、尾の造りが阿吽で異なります。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正2年(1913)癸丑仲秋建立)
拝殿
拝殿内の様子
本殿鞘堂と格子戸越しの本殿正面
神楽殿? 愛宕神社、大神宮等
推定樹齢・400年のご神木・大楠
ご神木・大楠