琴路(きんろ)神社

鹿島市納富分1939-1 (平成23年8月7日)

東経130度6分3.35秒、北緯33度5分30.73秒に鎮座。

この神社は肥前浜駅の西約1.8kmに鎮座しています。
入口には肥前鳥居が立ち、社地左右の神池に架かる神橋を渡ると、境内の入口に二の鳥居が立っています。境内右には大きな絵馬殿、左には舞台が配され、中央奥に向拝のない拝殿、弊殿、三間社流造の本殿が建立されています。境内最奥右には沢山の石祠が纏められ、宝物殿?前には、往年は優雅で素晴らしい姿態をしていただろうと思われる狛犬がいます。
又、境内のそこかしこに聳えるご神木が、この社の永き歴史を物語っているように思えました。

御祭神:広国押武金日命(安閑天皇)、吉野水分大神、倉稲魂大神
祭礼日:8月31日・二百十日祭(一番通夜)、 11月2日〜3日・例大祭(秋祭り 馬かけ神事)
境内社:多数
由緒:琴路神社の由緒に関する古い記録には、鎌倉時代の仁和2年(1241)に三河内の三嶽神社の下宮として吉野権現を勧請したもので、「琴を渓流に流して、その留まる所に社殿を営んだ。」と伝えられています。室町時代には中宮として納富分に琴路宮(ことじぐう)が祀られています。
琴路神社の例大祭(秋祭)は11月2日〜3日 の行われます。御御幸行列は獅子・しめぶり・先払い・神輿の淳で出発し、お供の浮立が後に続き、途中琴路宮に寄って、鹿島新町の新宮神社に到着します。帰りは神輿の後に馬がつき、馬と神輿が先を争って神前に入ろうとします。その後、馬は神殿を何周も駆けますがこれを「馬かけ」と呼んでいます。先払いの獅子舞と一緒に舞われる「剣使い」も特色のある神事であり民俗芸能です。
また、立春から210日の前夜に、台風除けを祈願して、「風日ごもり」(風まつり)が行われます。普通これを一番通夜と呼び、以降220日を二番通夜、230日を三番通夜と10日おきに3回繰り返されます。参籠殿で鉦浮立や一声浮立を囃して神前に奉納し、その年の天候の無事と豊作を祈願します。

社頭
入口に立つ一の肥前鳥居 鳥居に掛かる額
参道の様子
神橋
境内入口
境内入口に立つ二の肥前鳥居
境内の様子
御神馬像 撫で牛
向拝のない拝殿
三間社流造の本殿
宝物庫?
宝物庫?を護る狛犬
前足は欠け、顔付も判別が難しい程に剥落していますが、残っている部分を眺めると、とても滑らかな彫りの、優雅な姿の狛犬です。何でこうなったかは分かりませんが、完全な形でこの狛犬を見てみたかったですね。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内最奥に祀られている末社群
舞台
絵馬殿
絵馬殿天井絵
鎮守の杜

神池中央の肥前狛犬。狛犬の拡大写真はこちらで

ご神木・大楠
ご神木 ご神木