冠者神社

神埼市千代田町崎村123(平成23年8月4日)

東経130度23分23.96秒、北緯33度15分22.79秒に鎮座。

 この神社は15号線と211号線がぶつかる冠者神社前信号北に鎮座しています。周囲は濠に囲まれ、入口の鳥居を潜ると神橋が架かり、二の鳥居の奥が境内です。筑後型狛犬が護る入母屋造りの拝殿には天井画が描かれ和算の奉納額が掲げられています。本殿は流造で、白い板壁と朱の柱の対比が綺麗です。境内には神楽殿、土俵、境内社等が点在し、境内の左隅には、可愛いはじめちゃん達4体が纏められて保護されています。

 この社に案内は無く、御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。伝承保存のため秋の大祭で5年ごとに、崎村獅子舞、小森田女浮立が奉納されています。獅子舞は、2匹の獅子と2人の「めずり」と呼ばれる者とのやりとりが見所で、女浮立は、天衝舞と笛の役を除き、他の全てを幼児から60歳代までの地区の女性達で行うのが特徴だそうです。

社頭
一の明神鳥居 鳥居に掛かる額
境内入口
神橋
濠に倒れ込むように育ったご神木
二の肥前鳥居
境内の様子
拝殿前、昭和9年生まれの筑後型狛犬
無骨な感じが強く、阿は垂れ耳、吽は立ち耳。眉毛が強調され瞳まであります。臑毛などの体毛が綺麗に表現され、獅子紋も付けられています。

狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和9年(1934)甲戌3月吉日建立)
拝殿
拝殿内の様子
拝殿に掛かる額 拝殿に掛かる和算の奉納額
拝殿天井絵
本殿
神楽殿 土俵
末社と石碑 境内社
末社 末社
境内左隅に纏められたはじめちゃん達
中央の二体は、肥前に近い顔つきをしており一対のようにも見えます。両端は、大きさも、顔つき・姿・尾の形も異なります。一見ウーパールーパー(古い言い回しかも?)の様なぬめっとした感じで、これらが狛犬と分かる人は相当なマニアかも?
中央左中央右、各狛犬の拡大写真はこちら