八龍社

神埼郡吉野ヶ里町箱川上分(平成23年8月4日)

東経130度24分1.15秒、北緯33度18分9.88秒に鎮座。

 この神社は210号線に面して鎮座しています。入口には肥前鳥居が立ち、奥に長い境内の中程に箱川上分公民館が建っています。入母屋造りの社殿前に貞享4年建立の肥前狛犬がおり、一般的な肥前狛犬とはやや異なったその意匠に石工さんの工夫が感じられました。又、末社が二社祀られています。

 御祭神は八大龍王で、河川や水を司る神としてインドから伝わった仏教色の強い神です。勧請年月・縁起・沿革等は全て不明です。

社頭
入口に立つ肥前鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
拝殿前にいる貞享4年建立の肥前狛犬
案内によると「有明海沿岸の藤津郡産出と思われる赤色の安山岩を素材とする珍しい狛犬像で、ユーモラスながら均整のとれた像に肥前石工の技術・力量が伺える。制作年代は貞享4年(1687)、下藤の八龍社の狛犬は天和3年(1683)、共に願主は藤渡八郎兵衛尉とある。」とあります。確かに縦ロールの鬣が顎の下にまで廻っていたり、やや垂れ目の可愛い顔つき、脇の下の毛など、一般的な肥前狛犬とはやや異なった意匠に、石工さんの工夫が感じられます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(貞享4年(1687)建立)
社殿
社殿前に置かれている額 御大典記念碑
末社