二宮神社
佐渡市二宮232番地2(平成19年4月28日)
この神社は二宮地区の305号線に面して鎮座しています。普通二宮というと総社、一宮、三ノ宮というように神社の格のようなもので、二宮は一宮に継ぐ格式のある神社と云うことになっていますが、ここは承久の乱に参加し、乱後は佐渡へ配流となり、この地で崩御された順徳天皇の第二皇女をお祀りしている神社です。皇女を御祭神とするだけあってどことなく垢抜けた雅な雰囲気の感じられる綺麗な神社でした。夫は大好きな故司馬遼太郎の「街道をゆく(昭和51年に来島)」シリーズにこの社の紹介があり、佐渡に来るに当たってこの社への参拝を楽しみにしていたようです。
御祭神:玉島姫命(順徳天皇第二皇女忠子女王)
由緒:承久3年(1221)の承久の乱で佐渡ヶ島に送流された順徳天皇の第二皇女忠子女王を奉祀する神社です。
女王がこの島で誕生すると鎌倉幕府はここ石田郷上野ヶ原に仮殿を築き、佐渡守護本間左衛門尉の守護を命じます。順徳天皇が仮殿に御幸のおり野菖蒲が咲いているのを見て、この御殿を菖蒲殿と命名されました。
後、18歳で女王が逝去されると遺骸は北西に葬られ、遺髪を神霊として菖蒲殿に奉安し、玉島姫命と諡号されました。後深草天皇の御代(1698)に二宮大明神と崇められ、明治6年には郷社二宮神社と改称され二宮郷の産土神となり現代に至りました。
平成15年より地域の愛好家、高校生などが出演する手作りの「二宮神社薪能」が復活しました。失われゆく伝統芸能の復活は、大変喜ばしいことですね。
社号標「郷社 二宮神社」 |
神社入口 |
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昭和8年生まれの佐渡狛犬です。
扁平頭でやや小顔、彫りの深い目に垂れ耳、口の端を少し挙げた微笑み、分厚く鋭角的に分かれた顎髭とそれに続く鬣、首から前脚にかけて筋肉がなく優雅な立ち姿、佐渡狛犬の特徴を端的に表現した代表作でしょう。鼻の上の4本の横皺がチャームポイントかな?
狛犬の拡大写真はこちらで |
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(石工・西三川 安藤輝 昭和8年(1933)5月建立) |
境内の様子と朱の両部鳥居 |
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向拝の無い大きな拝殿 |
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拝殿内の様子
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拝殿角の柱にいる狛犬と象 |
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本殿覆い屋 |
市有形文化財・茅葺きの風雅な能舞台 |
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宮内庁による順徳天皇皇女忠子女王墓の案内 |
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順徳天皇皇女忠子女王御墓所 |
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忠子女王御墓所の盛り土 |
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