八幡若宮神社

佐渡市下長木457-1(平成19年4月28日)

 この神社は下長木地区で国道360号線に面して鎮座しています。
 この社には市指定有形文化財の能舞台が有り、社については御祭神が仁徳天皇ということしか分かりませんが、能舞台については「佐渡市指定の有形文化財」で詳細が分かりましたので転載します。
 「社殿の南東の一段低い場所にある能舞台は独立式のもので、橋掛りはありません。現存する能舞台がいつ頃建てられたものかはわかりませんが、文久3年(1863)の『佐渡定能場届』(本間家文書)に八幡若宮神社の名が見えることから、幕末から明治初年頃に建てられたものと考えられます。
 舞台は寄棟造り、瓦葺きで、東西に長い長方形の建物です。このうち神前にあたる北西角の5.4m四方が本舞台となり、舞台の東側に間口5.4m×奥行2.7mの後座、舞台の南側に間口4.6m×奥行1.8mの地謡座があります。舞台の床の高さは87.5pです。天井は全体に張ってあり、鐘穴があります。
 昭和初期まで4月3日の祭礼には必ず定能が行われていましたが、現在は行なわれていません。
 島内に多く残っていた能舞台も現在は34ヵ所が残るのみとなり、八幡若宮神社の能舞台も佐渡で盛んであった能楽を伝える貴重な建物です。」

社号標「村社 八幡若宮神社」 神社入口
拝殿 拝殿内の様子
本殿覆い屋 市指定有形文化財の能舞台
境内社 秋葉山碑
猿田彦大神碑 中臣・十万碑