津上神社

佐渡市白瀬(平成19年4月28日)

 この神社は両津港から45号線で北上すると、白瀬地区の中程を流れる白瀬川の右岸に鎮座しています。石垣が組まれ二段に分かれた境内は明るく大きな木はありません。左手の竹林や杉林が鎮守の杜なのでしょうか? 又、この社には江戸前期の百姓一揆の指導者・佐倉惣五郎を祀る「宗吾霊堂」が有り、この地と惣五郎の関係を調べましたが分かりませんでした。一揆の関係者がこの地に流されて来たのでしょうか? 

 御祭神:表筒男命、合殿:中筒男命、底筒男命
 境内社:天満宮、宗吾霊堂
 由緒:創建は不詳で、古い記録としては天正年間(1573〜1585)に社殿を改築したという記述があります。御祭神が住吉三神なので漁業関係者により崇敬を集めたと思われます。現社殿は昭和初期の建造です。又、昭和55年に,小松地区から熊野神社(櫛御気野命)を合祀しましたが、かつて十二権現社と称した熊野神社の創立時期は不明です。(新潟県神社探訪参照)

神社入口
入口にいる天保14年(1843)生まれの狛犬。
垂れ耳でニホンザルのような顔つきです。吽は磨耗が激しく殆ど顔つきが分からず、又、阿吽共に前脚の補修が行われています。所謂「佐渡狛犬」になりきれていない狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保14年(1843)建立)
向拝の無い拝殿 拝殿内の様子
石造りの神殿狛犬。体毛に彩色が施され、腿の膨らみが渦のような線で強調されています。阿のノコギリ歯が目立ち、吸い込まれそうな大きな口ですね〜。吽は気むずかしい御隠居さん…という感じです。
本殿覆い屋 宗吾霊堂(佐倉惣五郎)
境内社・天満宮(菅原道真公)