水尾神社

佐渡市河崎1656 (平成19年4月30日)

東経138度29分00.83秒、北緯38度03分28.37秒に鎮座。

この神社は両津から45号線で東に向かうと河崎の集落の上方、道路右に鎮座しています。階段を上がり鳥居を潜ると、右側に境内社の金比羅神社が祀られ、ここにはとても変わった狛犬(狼?)が居ます。境内は左に曲がって、またまた7・80段の階段を上がります。階段の途中から見上げると、入口には鳥居が建ち、燦々と日の光が降り注ぐ中他には何も見えません。いったいこの上はどうなって居るんだろう…?と考えながら登り切ると、嬉しいことに入口脇には、可愛い佐渡狛犬が自然石の上にチョコナンと座っていました。台地状に開けた前方は一面の畑で、境内は右手に曲がっており、その正面には向拝の無い大きな拝殿が建っています。

御祭神:天鈿目命
例祭日:4月15日(かっては馬祭がお祭りのよび物でしたが、現在は鬼太鼓が実施されています。)
境内社:金比羅神社
由緒:河崎地区の産土神で、応永2年(986)の創建といわれています。江戸時代までは水尾大明神と呼ばれていましたが、明治期に現社名に改称したようです。
社地のある丘陵上は縄文時代からの遺跡・榎田遺跡で、この丘陵の下まで波が打ち寄せていたといわれていますが、現在は集落が広がり当時の面影はありません。昭和8年に現社殿が今の場所に移築されたとき、境内から縄文土器や古墳に関係する遺物が見つかり、この地が河崎古墳だったことが明らかになりました。

社号標 神社入口

上の境内への階段

上の境内入口にいる建立年代不明の佐渡狛犬
結構デフォルメ化が進んでいますから、明治中・後期の作ではないかと考えています。姿態の優雅さが無くなって、可愛さ、親しみやすさが感じられるようになってきました。ずんぐりとした体型で、補強のため前脚の間が刳り抜かれていません。
狛犬の拡大写真はこちらで
(年代不明)

拝殿

拝殿内部

本殿覆屋


金比羅神社

金比羅神社縁にいる、狛犬?山犬?狼?
耳は小さく立ち、小顔で、顔中に毛並みを表現しているのでしょうか?線書きがあります。鬣?も全て線書きで、肩の所で切りそろえられています。真っすぐ伸びた前脚は先に行くに従って細くなり下半身は腰を落として安定しており、身体だけを見ていると柔らかで優雅な感じがします。尾は短くハムスターの尻尾の様です。阿のむき出しの歯と牙が凄いですね。
拡大写真はこちらで
(年代不明)