八幡若宮社

佐渡市湊213(平成19年4月30日)

 この神社は両津港から歩いて5分くらいの加茂湖近くに鎮座しています。若宮通り開通の為境内前面は湊保育園となり、その前庭に一の両部鳥居が建っていました。階段を下り若宮通りを渡ると現在の境内入口となり、正面に航海安全を祈って奉納された絵馬がたくさん架かっている、大きな拝殿が建っています。境内右手には境内社の大渡海神社、出雲大社、天満天神社や庚申塔等が建立され、綺麗に整備された神社でした。

 御祭神:仁徳天皇、大綿津見命、大国主命、菅原道真公
 例祭日:5月5日
 由緒:長禄3年(1459)、天正16年(1588)の火災などで書類が焼けたため、創建は不明です。元禄5年(1692)に湊組代官への「覚」があり、それによれば「開基は不明だが、100年前くらいか」と記されているそうです。享保16年(1731)の棟札から、本殿は佐渡奉行松平兵蔵の建立とされています。明治維新まで境内には時宗円阿弥寺があり、別当寺となっていましたが、明治維新で廃寺と為りました。
 5月5日の例祭は港町らしく盛大で、祭りのクライマックスとして、夜には湊保育園の前庭で練り御輿が奉納され、それに合わせて木遣りが歌われるそうです。

湊保育園の前庭に建つ一の両部鳥居 境内入口の二の鳥居
安政6年(1859)生まれの狛犬
顔つき・体型は佐渡狛犬ですが、トレードマークの顎髭が違います。嘉永元年(1848)には羽黒神社の佐渡狛犬が建立されていますから、石工さんが異なるのか、氏子さんのご希望によるものなのでしょうか?
狛犬の拡大写真はこちらで
(安政6年(1859)建立)
大きな拝殿
拝殿内の様子
航海安全を祈って奉納された絵馬がたくさん架かっています。
本殿覆い屋 宝物庫?
境内社・大渡海神社、出雲大社、天満天神社
境内社内にいる木製神殿狛犬
青の彩色が残り、阿吽共に頭上に宝珠のようなものを付けていますが、網の架かったガラス越しの撮影で、綺麗に撮れませんでした。悪しからず。
庚申塔二基 拝殿前から見た参道の様子