赤井神社

佐渡市加茂歌代赤井地(平成19年4月28日)

 この神社は両津港の西北西約2km、入口は美しい竹林の中に参道の階段が造られ、その上は一般の舗装道路になっていました。その舗装道路がカーブしている突き当たりが境内入口で、美しい木の両部鳥居が建ち、参道脇には狛犬が二対、狐さんが一対居りました。その奥に建つ拝殿は能舞台を兼ねた珍しい造りで、ここでは4月16日の例大祭に鬼太鼓の奉納が行われています。

 主祭神:素盞嗚尊、大国主尊、別雷命 合祀神:菅原道真公、宇迦之御魂命、猿田彦尊、誉田別尊
 祭礼日:4月16日(鬼太鼓)
 由緒:天明8年(1788)の火災により書類が焼失し、勧請年月・縁起・沿革は不詳となりましたが、毎年羽黒神社の祭典には修験者吉井蓮華院の舞神子がこの社に鈴の振り始めをした後でなければ祭典をしませんでした。
 又、伝説によればこの社へ七度半の使いを遣わしたと言われているので宝亀元年(770)以前の創立であると考えられます。(境内由緒書きより抜粋)

社号標 階段の参道
境内入口
昭和14年生まれの構え獅子。
出雲とは異なり随分動物に近い顔立ちをしています。身体の瘤や毛並みなど丁寧な造りです。
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(昭和14年(1939)8月建立)
建立年代不明の狐さん
吽は頭部が取れ、脚も折れており、補修の跡が見られます。他の地域では捨てられることが多いのですが、佐渡の人は優しいのでしょうか、何とか直して取ってあるものがしばしば見られました。有り難いことです。
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日露戦争時、旅順で戦死された方のお父さんが建立された狛犬です。いくらお国のためとは云いながら、子供に先立たれるのは本当に辛い経験です。どんなお気持ちでこの狛犬を奉納なさったかと考えると涙が出てきます。
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(明治37・8年役 旅順戦死記念 父)
珍しい、能舞台を兼ねた拝殿
拝殿内の様子 本殿覆い屋
神社前方の小川にいたハクセキレイ