熊野神社

佐渡市新穂青木744(平成19年4月30日)

 この神社は青木地区の65号線に面して鎮座しており、境内左には市民俗文化財・秋葉山石塔が建てられています。佐渡で江戸後期に頻発した火事に、防火の神として「秋葉山」信仰が盛んとなり、その時代に建立された石塔だそうです。
 
 御祭神:熊野権現
 例祭日:11月25日
 由緒:創建は不明ですが、熊野信仰は和歌山県熊野三山が総本社で、中世以降武勇の神様として天皇をはじめ皇族貴族武士の間で信仰され、民間には修験者・念仏聖等の布教により全国的に広まったと言われています。ここ佐渡では本間氏の信仰が篤かったようです。この社は、もとは国府川の熊野橋付近に鎮座していましたが、文禄年中(1592〜95)に現在地に遷座され、明和元年(1764)に社殿が焼失したという記録があるようです。明治13年諏訪明神、明治41年に白山権現、明治42年天神を合祀したほか2柱の地神も合祀されています。

社号標「村社 熊野神社」 神社入口
昭和9年生まれの出雲丹後狛犬
この子達は来待石で造られており、本場出雲から連れてこられたようです。阿は口中に玉を含んでいます。
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(石工・笠井政吉 昭和9年(1934)12月建立)
向拝の無い拝殿
拝殿内の様子

本殿
その昔、青年達がそれを持ち上げる力、方法を競い合ったという力持ち石
市民俗文化財・秋葉山石塔
中央に「龝葉大権現」、右に「仁和法王宮直院家東海」、左に「大?八十一槐道本謹書印印」とあります。