気比神社
佐渡市椿尾540(平成19年4月29日)
この神社は国道350号線の高崎地区南から山側に1.3km程入った、突き当たり右の椿尾地区に鎮座しています。台輪鳥居に建つ入口を入ると右側に藁葺き屋根の重厚で趣ある能舞台が建ち、正面には向拝の無い大きな拝殿が建つ綺麗な神社でした。
御祭神:気比大明神
由緒:社人は小左衛門で、元禄寺社帳では不詳となっていますが、「佐渡神社誌」には「天正年中(1573〜91)に安藤次郎左衛門が越前気比明神を勧請」と書かれています。
越前敦賀気比神宮領に「浮免」と呼ばれる田地が各地に十二町歩ほどありましたが、その三町歩が佐渡にありました。また、佐渡には羽茂上山田、椿尾、長畝、馬首に気比神社があります。正保2年(1645)に建立された気比神宮の高さ11mの大鳥居(国の重要文化財)の木は佐渡にあった気比神宮の神領鳥居ケ原という所から奉納された榁の木であると記されている様に、佐渡と越前敦賀気比神宮との縁は深いものがありそうです。
又、この地は江戸時代には石工の村として栄えたそうで、この社の狛犬が優れているのも頷けます。
社号標「村社 気比神社」 |
神社入口 |
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入口にいる年代不明の佐渡狛犬。
今まで見てきた限りでは江戸時代後期に建立されたものと類似の傾向にあります。滑らかで、おっとりして上品な、良い造りの狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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向拝の無い拝殿 |
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拝殿内の様子と本殿正面
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拝殿の鴨居に彫られた双龍 |
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拝殿前に一体だけ残っていた可愛い狛犬。
その姿態や鬣から結構古い物と想われます。 |
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本殿覆い屋 |
藁葺き屋根の重厚で趣ある能舞台 |
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秋葉山などの碑 |
境内右奥の末社と桜 |
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拝殿前から入口を振り返る |
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