中興(なかおく)神社
佐渡市中興(平成19年4月28日)
この神社は国道350号線が194号線とぶつかる信号から、北西に約500m程はいると左手角に鎮座しています。朱の両部鳥居を潜ると参道の石畳の他は芝状の短い草が生え、周囲の鎮守の杜の深い緑と草の明るい黄緑が、お互いを引き立てているようでした。最奥には朱の欄干が映える荘厳な拝殿と本殿の覆い屋が建っており、二社の境内社も綺麗に整えられていました。ここには佐渡狛犬を含む二対の狛犬と一体のライオンが棲息しています。
御祭神:北山権現
例祭日:歳旦祭・1月1日、祈年祭・2月17日、例大祭・9月1日、新嘗祭・11月?日
境内社:弁財天社、更正殿
由緒:天長元年(824)の勧請で、江戸時代までは「北山権現」と呼ばれていました。旧地は鳥居元に鎮座しており、将軍地蔵を安置し真言宗長国寺が別当寺でした。明治維新後、中興神社と改称しました。古代、島内第一峰の金北山(古称・北山)が自然信仰の対象として崇拝され、やがて崇神天皇の時代に、北陸道の征討に派遣された四道将軍のひとり、大彦命を山頂に祀るようになりました。金北山麓の村には、里宮が数社あり、上杉氏支配の際には、里宮として特典も与えられましたが、この社は其の一社と思われます。
社号標 |
神社入口 |
|
|
大正11年生まれのかなりデフォルメ化された佐渡狛犬。
扁平頭に長い垂れ耳、土偶のような大きな眼、ツンと上を向いた鼻、鋭角で脇に伸びる顎髭、尾と付くほど長い鬣、五個の大きな渦の上に今出たばかりのような新芽に似た若芽のような尾、大根のような太い足の下に肉厚の指、どこをとってもとても面白い狛犬です。気に入りました。
狛犬の拡大写真はこちらで |
|
|
|
|
(大正11年(1922)8月建立) |
境内の様子 |
|
|
|
朱の欄干が映える荘厳な拝殿 |
|
|
拝殿内の様子
|
本殿覆い屋 |
境内社・弁財天 |
|
|
満開の桜の元、咆哮するライオン |
|
|
更正殿全景 |
更正殿社殿 |
|
|
更正殿をお守りしている昭和11年生まれの狛犬 |
|
|
(昭和11年(1936)11月5日建立) |