佐渡市坊ヶ浦(平成19年4月30日)
この神社は65号線・寺田地区十字路から南東に向かい約1km、左角に鎮座しています。
御祭神:熊野十二神
由緒:大同元年(806)に勧請と伝えられ、江戸時代までは十二権現といわれていました。永禄2年(1559)地頭・大塚主膳守が社殿を建立しました。明治時代初期に現社名に改称し、近年、長谷寺鎮守・白山権現を合祀しています。
十二権現とは神仏混淆の時代の熊野信仰の12箇所の神様の事で十二所権現ともいい、家都御子大神(素戔嗚尊・阿弥陀如来)、熊野夫須美大神(伊弉冉尊・千手観音)、熊野速玉大神(速玉明神・伊弉諾尊・薬師如来)、天照大神(十一面観音)、天忍穂耳尊(地蔵)、瓊瓊杵尊(竜樹)、彦火火出見尊(如意輪観音)、鵜葺草葺不合命(聖観音)、軻偶遇突智命、埴山姫命、弥都波能売命、和久産霊命を指します。現在佐渡には大半が熊野神社と改称してしまい、十二権現社は一社も存在しませんが、江戸期には全島で45社を数えたということです。
社号標 | 神社全景 |
向拝の無い拝殿 | 本殿覆い屋 |
拝殿内にいる笏谷石の神殿狛犬 猫顔で吽には角が付いています。尾が見えないので分類は難しいのですが、普通の笏谷狛犬とは大分感じが違います、鬣は短めのようですが、素朴さより精悍さが目立ち、どちらかというと山犬・狼系の狛犬でしょうか? |
|