加茂神社
佐渡市栗野江1568-1(平成19年4月30日)
この神社は65号線の仙道地区から南下すると約900mで右側に鎮座しています。旧郷社で広々とした境内の正面には向拝の無い大きな拝殿が建ち、その奥少し離れた位置に島内では珍しいサヤかけの本殿が建っていました。その又奥に祀られている金立神社は、小振りながらもなかなかの彫刻が施されています。又、弘化2年(1845)の建立で佐渡を代表する独立型の能舞台が堂々とした佇まいで建っていました。
御祭神:別雷命、玉依姫、建御名方命、菅原道真公
例祭日:4月15日
境内社:金立神社、諏訪神社、北野神社
由緒:天仁2年(1109)年加茂次郎義綱がこの地に流罪となった時この社の拝殿を建て、その後、永暦元年(1160)
に、京都山城国・加茂神社の分霊を勧請し創建されたと言われています。始めは西畑に小さな祠が建てられていましたが、永徳元年(1381)加茂社と現在地にあった金立権現を京都下鴨御祖神社に見立て合祀し、現在地に社殿を営み遷座しました。加茂神社は慶長7年(1602)・元禄7年(1694)に、金立神社は寛永2年(1625)に社殿を再建立しています。天明4年(1784)正一位を与えられ正一位加茂大神宮と改称しましたが、明治3年位階号を停止され加茂神社と称するようになりました。
嘗て大膳神社(竹田)・牛尾神社(潟上)・若一王子神社(中原)と共に「国仲四所の御能場」といわれた社で、ここで毎年決められた日に能を奉納してきました。佐渡の能が神事能として始まり、庶民の手で村々の鎮守の祭りの場へと広がったことで、拝殿と兼ねたもの・付属したものを含め200以上の能舞台がありましたが、現在では全島で30程度となってしまいました。
社号標「郷社 加茂神社」 |
神社入口 |
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昭和2年生まれの出雲丹後狛犬
これも阿は口中に玉を含み、吽は子連れです。
狛犬の拡大写真はこちらで |
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(昭和2年(1927)4月建立) |
拝殿前から入口を振り返る |
向拝の無い大きな拝殿 |
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本殿 |
本殿に架かる社額と鉄の奉納鳥居 |
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境内社・金立神社 |
境内社?神輿倉? |
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境内社・金立神社の社額と挙鼻の見事な龍の彫刻 |
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境内社・金立神社木鼻・狛犬と象 |
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弘化2年(1845)建立の能舞台 |
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