飯持神社

佐渡市飯持236(平成19年4月30日)

 この神社は65号線から小倉川に沿って約1.3km南東に進むと左側角に鎮座しています。道路が造られ社地が削られたのでしょうか、入口は不自然に境内脇の方に造られていました。狭い社地ですが、式内社に相応しい落ち着いた佇まいの神社でした。

 御祭神:保食神(伊勢外宮の豊受皇大神宮と同神)、應神天皇、武内宿禰、気長足姫尊菊理姫命、狹依姫命
 境内社:八幡神社、白山神社、小田原神社
 例祭日:太陽暦による3月・9月の社日、新嘗祭・12月10日
 由緒:延喜式内社で、佐渡九社の第六位に列し、明治6年6月に郷社となりました。御祭神は五穀を始め牛馬養蚕鳥魚等の守護神で近郷より多数の参拝者がありました。
 延宝中正六位上橋三喜社参の折の奉納額「萬民のみたまのふゆ(水)をうけもちのかみの社はかすかなれども」を宝物としていましたが、今は所在がわからなくなっています。

神社近景 社号標「式内 飯持神社」
参道の様子 境内入口、素木の両部鳥居
昭和10年生まれの出雲丹後狛犬
この狛犬は本場出雲産のようで、「産めよ増やせよ」の国策に沿ったのでしょうか、昭和の初めからみられるようになった子狛連れです。この子狛、その中でも出来が良く、保存状態も良好です。
(昭和10年(1935)11月建立)
向拝の無い拝殿
拝殿内の様子

本殿覆い屋 神社前景は淡く美しい竹林と黒々とした杉林、満々と水が張られ出番待ちの水田など、懐かしい日本の姿そのものでした。