塩竈神社

佐渡市相川江戸沢町(平成19年4月30日)

 この神社は45号線の相川西署から佐渡鉱山方面に入ると、商店街駐車場脇の細い路地奥にひっそりと鎮座しています。右手は駐車場、左手は商店の裏口という感じの細い路地は徒歩でしか入れず、ほんとにこんな奥に神社があるのかしら?と、疑問と不安にさいなまれながらの道中でしたが、入口にはきちんと社号標が建ち、階段脇には狛犬もおりました。この狛犬が大変撮りづらい位置にいて、夫は一生懸命狛犬の写真を撮っている内に、入口の写真を撮り忘れたようです。階段を上がると境内は左右に分かれており、右は塩竈神社参道、左は稲荷神社参道となっていました。

 御祭神:塩土老翁神、猿田比古命、倉稲魂命
 例祭日:5月15日(神楽)
 境内社:稲荷神社
 由緒:この社は陸奥一の宮、塩竈神社から文禄元年(1592)に勧請されました。はじめ塩屋町に鎮座していましたが、慶長元年(1596)に塩屋町の山ぎわ、長坂登り口付近に牢屋が建てられたので、汚穢にふれるのを恐れて江戸沢に遷座されました。現在も、元社地跡と思われる辺りに小祠があって、塩釜社は土俗的な形で伝えられています。「佐渡神社誌」では、江戸沢町・羽田町・塩屋町・新材木町・羽田浜町・一丁目・同裏町・同浜町・羽田村の産土神です。江戸時代までは、江戸沢の天台宗・本昌寺の社僧によって管理されていたので、同寺の寺社帳の記事には、「当社往古は塩屋町にて塩を焚き当社を勧請。寛永六巳年当寺へ遷す」とあります。(佐渡ヶ島がっちゃへご「ガシマ」より)

社号標
入口階段脇にいる建立年代不明の狛犬
阿は小さな角を、吽は宝珠を付けています。比較的小顔で長い顎髭と短い鬣の区別は殆どありません。穏やかな動物顔で、尾は小さめで余り装飾的ではありません。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内の様子 拝殿前から入口を振り返る
拝殿
拝殿内の様子
奥に本殿正面

境内社・稲荷神社、入口と社殿