三宮(さんぐう)神社

佐渡市高瀬字浜端(平成19年4月29日)

 この神社は相川方面から45号線で高瀬地区にはいると、道路の左側に鎮座しています。此方に来るまでは、ここは「さんのみや」と思っていましたが、二宮地区の二宮神社同様、順徳天皇縁の「第三皇子千歳宮」に因んでの「さんぐう」なのだそうです。

 御祭神:成嶋親王、伊弉諾尊
 例祭日:旧9月8日、祈年祭・3月8日
 由緒:高瀬地区の産土神で、ご神体は沖で釣りあげられた石だといわれています。創建は明治16年の「神社明細帳」に、「寛文九年創立、当村ノ産土神タリ。祭神成嶋親王・伊弉諾尊」と記されています。明治39年には浜端に鎮座していた熊野神社(伊弉諾尊)を合祀しました。
 3月8日の祈年祭には、漁付け祈祷が行われ、和布刈神事の祖型である「オンベ祭り」が執り行われます。(佐渡ヶ島がっちゃへご「ガシマ」参照)

社号標 神社全景
境内にいる紀元2600年生まれの狛犬
いつも感じるのですが、この年建立の狛犬は断トツに厳めしい顔つきをしていますね〜。
(紀元2600年(昭和15年・1940)建立)
拝殿
本殿正面と神殿狛犬
社額には「東宮大明神」と書かれています。
石造の神殿狛犬
正面は潰れ顔でやや剽軽な感じがしますが、前から見るととても濃い顔の造作をしています。阿は角付きの雄で、ノコギリのような歯並びと分厚い舌が良く見えます。御簾に重しを付けたような鬣で、尾は阿吽で異なります。佐渡では他に見かけない狛犬でした。
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