尾平神社

佐渡市相川大浦842-1(平成19年4月29日)

 この神社は相川方面から45号線の大浦地区を通る新道に入ると、村落手前左側に鎮座しています。この社の鎮守の杜はタブノキが主体で尾平神社のタブ林として市指定記念物となっています。村の中央の安養寺付近まで約300mの間の段丘斜面に発達し、その規模は、島内一という事です。鳥居の辺りに立つと崖上に社殿が見えますが、境内までは折れ曲がった階段を登らねばなりません。妻入りの拝殿には表にも拝殿内にも沢山の彫刻が施されていますが、本殿はどうしても見ることが出来ませんでした。

 御祭神:鵜葺草葺不合尊、軻遇突智命、倉稻魂命
 例祭日:10月18日(神輿、下がり羽、太鼓、豆まき、獅子舞)
 由緒:江戸時代までは尾平(小平)権現と呼ばれていました。創建は慶長6年(1601)で、始めは大浦・鹿伏の産土神でしたが、のち大浦村だけの産土神となりました。御祭神が海神を母とする天孫の子として、海辺の産屋で生まれたという神話から、産屋の神としての信仰が篤かったようです。明治39年からは近隣の愛宕神社(軻遇突智命)、稲荷神社(倉稻魂命)が合わせ祀られています。(佐渡ヶ島がっちゃへご「ガシマ」参照)

神社入口
昭和17年生まれのせいでしょうか、戦意昂揚を促すためか如何にも厳めしく見えます。
(昭和17年(1942)10月建立)
社号標「村社 尾平神社」 参道の一の鳥居
階段途中の草むらにいる明治29年(1896)生まれの佐渡狛犬。潰れた顔で上を向きっぱなし、こんなに永い間上を向いていて、首がお疲れにならないのでしょうか? 剥落が始まっていますが、未だ体表の模様が残っている部分もあり、卍のような線書きが見え、鬣にも尾にも大きな盛り上がった渦が沢山付けられています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治29年(1896)4月吉祥日建立)
下の境内に咲く八重桜 階段の参道と境内入口
拝殿
拝殿内の様子
拝殿軒下の彫刻
拝殿内欄間の彫刻
狛犬が三匹追いかけっこをしています。
右上にほんの少し見えるのが
本殿の屋根です。
境内を振り返る