北野神社

佐渡市相川下戸町(平成19年4月30日)

 この神社は45号線よりも一本東側に通っている旧道に面して鎮座しています。神社を見つけ、狛犬が居るので撮影をし、参拝し終わっても、この社の名称が分かりません。鳥居にも拝殿内にもそれらしき社名が何処にも書かれていないのです。途方に暮れていると、地元の方が通りかかったのでお聞きすると、お分かりになりません。でもご親切に通りを挟んだ反対側のお宅に行って社名を訪ねてくださって、やっと「北野神社」だということが判明しました。
 この社の勧請年月・縁起・沿革等は不明ですが、御祭神は菅原道真公で、佐渡での天神様は自然神として祀られはしましたが雷神とはならず、江戸時代の後半からは学芸の神様として祀られてきたと言うことです。例祭日は5月25日です。
 又この社の佐渡狛犬は、子を連れている珍しいものでした。

神社入口 入口脇にいらっしゃるお地蔵様
建立年代不明の子連れ佐渡狛犬
今回みてきた佐渡狛犬の中では、この狛犬だけが子連れだった様に思います。似たもの親子ですが、親は結構楽しそうだったり、穏やかな顔つきをしていますが、この子はヤンチャ坊主丸出しです。だから親に「コツン!」とされているのでしょうか? 阿は角付き、吽は宝珠付きで、柔らかな鬣の流れ、体つきですので、結構古い時代(明治時代前期位まで)に造られたのかな?と思っていますが、惜しいことに剥落が進んでいます。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿 拝殿前から入口を振り返る
日本海がすぐそこに見えます。
本殿前にいる縦置きの木製神殿狛犬。
阿吽の位置が反対で、阿は角を、吽は宝珠を付けています。未だ黒漆の上に朱の彩色が綺麗に残っています。小振りですが、溌剌とした感じの狛犬です。