白山神社

佐渡市南片辺(平成19年4月29日)

 この神社は相川から45号線で北上すると南片辺と北片辺の境界あたりに鎮座しています。奥行きのない社地で、入口は境内右脇に付けられた階段から上がります。拝殿前には小さな鳥居が建ち狛犬が居て、本殿の前に灯籠が奉納されていました。

 御祭神:伊奘冉尊
 例祭日:4月15日(神事芸能・小獅子舞)
 由緒:南片辺の産土神でご神体は沖で釣りあげられた黒い石だといわれています。嘗て相川町には白山神社は達者・北田野浦とこの社の二社有りましたが、北田野浦は北山神社と合祀して御礼智神社と改称してしまったので白山神社という名称で残ってるのはこの一社だけとなってしまいました。
 白山神社は、中世の海運業者と関係の深い神社で小佐渡に多く祀られ、「佐渡国寺社境内案内帳」には、「南片辺は慶長5年(1600)勧請、社人勘三郎」とあります。白山神社の社人勘三郎は、元禄検地帳の書上では、神社屋敷除地一畝二歩に住んでいました。
 伝承では、神事芸能の小獅子舞は廻船の船頭によって、小木を経由して加賀・能登方面から伝えられたといわれています。(佐渡ヶ島がっちゃへご「ガシマ」参照)

神社全景
拝殿 屋根だけ見える本殿
大正8年(1919)生まれの俯き加減で思慮深そうな狛犬。
尾は浪花系ですが、顔つきは江戸に近いものがあります。全体のバランスが良く取れた良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(大正8年(1919)9月15日建立)
境内から見える南片辺海岸