竹渕(たこち)神社

八尾市竹渕2-154(平成24年1月7日)

東経135度34分20.86秒、北緯34度36分38.94秒に鎮座。

 この神社は長吉出戸小学校と道路を挟んで北西に鎮座しています。
 左右に玉垣が立ち並び、鳥居が建立された入口から参道に入ると左手に神池(現宮池・旧周濠)があり、その奥に社務所、境内入口には注連柱が立っています。境内を右に曲がると左から朱の鳥居が立つ稲荷社?、拝殿、境内社の順に鳥居や建物が建ち並んでいます。
 「竹渕」という名の由来は、東征中の神武天皇が大和の豪族である長髄彦に追われた際に身を隠し難を逃れたのが、この地にあった大竹藪の渕であったことに由来するという伝承が残っていますが、現在、地名の竹渕は「たけふち」と読み、神社と小学校は「たこち」と読むようです。

 御祭神:天照皇大神
 祭礼日:元旦祭・1月1日、どんど祭・1月15日、節分祭・2月3日、初午祭・2月2の午日、夏祭・7月26日、秋祭・10月16日、月次祭・毎月1日
 境内社:八大竜王社他
 由緒:當神社は往古より広大なる神域を有し6000余坪の周濠にて常に碧水を湛え老い松鬱蒼として神嚴に満ち、夏は水鳥が■の上に漂ひ浮草の下には魚族がおよぎ、晴れたる夜は星水面に映じ蛍が光を競そう時代は濠の美を以って神域の尊貴を表現せられた。
 口傳に依れば此の周濠には猛き龍神が住み、かつて魚釣人が急死せしこと有り。龍神の神慮にふれた所業と傳へられ氏子や近郷の者はおそれをなして居た。
 星移り歳重ね、此の神社の周辺は人家工場が密集して汚水などが流れ込み、昔日の面影を失うに至った。そこで氏子相図り宮池の一部を埋めて境内を広くし、植樹などをして神嚴を復元する事に決し、先つ宮池の主即ち龍神を宮池大地主大神(みやいけおおとこぬしおおかみ)と構え、新宮を造営して鎮め祀る次第である。
(「境内石碑」より)

社頭
入口に立つ明神鳥居 社号標
参道の様子
境内の様子
拝殿前、文化14年生まれの浪速狛犬
吽には角があり、三頭身のどっしりとした狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文化14年(1817)丁丑9月吉日建立)
拝殿
本殿鞘堂

境内社 岐大明神
境内社
境内社
境内社
境内社:八大竜王社 境内社
御神木・楠
強い生命力が感じられる御神木
宮池と池の魚を狙う白鷺