許麻(こま)神社

八尾市久宝寺5-4-8(平成24年1月7日)

東経135度35分19.18秒、北緯34度37分22.32秒に鎮座。

 この神社は久宝寺駅の北北東約450mに鎮座しています。入口には「式内社 許麻神社」と記された社号標と、「郷社 許麻神社」の額が掛かる鳥居が建立され、境内正面に大きな拝殿が見えます。手水舎は往古この社の神宮寺だった久宝寺観音院の鐘楼の名残だそうで、案内にきちんと書かれていました。参道も境内も広々としており、周囲には境内社が点在しています。安永9年生まれの狛犬が護る拝殿は横に大きく広がり、昭和44年に不審火で焼失した本殿はコンクリート流造の社殿です。

 御祭神:牛頭天王、高麗王霊神、素盞鳴命、許麻大神
 祭礼日:歳旦祭・1月1日、とんど祭・1月14日、節分祭・2月節分日、春祭・4月16日、夏祭・7月18・19日、秋祭・10月16日、七五三まいり・11月15日、月次祭・毎月1・15日
 境内社:金刀比羅宮、天満宮、秋葉宮、稲荷宮、八幡宮
 由緒:式内社で、もと牛頭天王と称され、渋川六座の一である。この地は古く巨麻荘といい、河内国諸蕃の大狛連の住地で、その祖神をまつったと伝えられる。
 境内の手洗いの屋形は、むかしの宮寺久宝寺観音院の鐘楼の名残である。
 この寺は聖徳太子の建立で、戦国時代に兵火に逢って焼失した。その後観音院のみ復興したが、明治初年廃寺となった。本尊十一面観音はいま念仏寺にある。
 神社の西方にむかし弥生式土器を埋蔵したベントウ山があった。



社頭
入口に立つ明神鳥居
鳥居に掛かる額「郷社 許麻神社」 社号標「式内社 許麻神社」
この社の神宮寺だった久宝寺観音院の鐘楼の名残・手水舎
参道の様子
境内の様子
拝殿前、安永9年生まれの狛犬
伏せ耳でスマート、出来の良い浪速狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(安永9年(1780)庚子12月吉日建立)
拝殿
拝殿内の様子
透かし塀と本殿

境内社:八幡宮(応神天皇)
合社
合社内の境内社:天満宮(菅原道真)
合社内の境内社:秋葉宮(迦具土神)
合社内の境内社:稲荷宮(保食神)
境内社:金刀比羅宮(大物主命、崇徳天皇)
御神木・楠