忠岡神社

泉北郡忠岡町忠岡中1(平成18年1月3日)

この神社は泉大津市から204号線で大津川を渡ると、さつき通り信号角に鎮座していますが、地図には記載されていません。道路沿いに、赤く目立つえびすさんの幟旗がはためいていたので、急遽車を寄せ参拝しましたが、戎神社かと思いきや、実は天神様でした。それにしても流石商業都市・大阪です。至る所に恵比須神社があるのには驚きました。
 由緒書きによると、創立年代は不祥ですが、神社建築様式(唐破葺春日造り)及び、諸般の事情(元禄十四年の寺社改帳にも、古来よりある処の古社であると記載)より判定すれば相当の古社であると推定されます。 元は菅原神社と称し、泉北郡忠岡村大字忠岡字道村(現在の東区または道之町)の氏神として菅原道真公を祀っていましたが、明治政府の神社制度改革に伴い、明治42年4月26日に、泉北郡忠岡村内に鎮座していた八坂神社、厳島神社、春日神社の三社を合祀しました。同年7月16日には、泉北郡忠岡村内に鎮座していた事代主神社を末社に合祀、更に、同年11月9日泉北郡馬瀬村内に鎮座していた、天一神社を合祀し、明治43年4月26日、忠岡神社に改称され現在に至りました。
 主祭神は、菅原道真公(すがはらみちざねこう)(旧菅原神社・学問の神様)、配神は素盞嗚命(旧八坂神社・疫病除け・農業・海・招福の神様)、狭依毘賣命(さよりびめのみこと、旧厳島神社・国家鎮護・外難防禦・海上安全・交通安全・商売繁昌の神様)、武甕槌命(たけみかづちのみこと、旧春日神社・武道の神様)、経津主命(ふつぬしのみこと、旧春日神社・武道・土木の神様)、比淘蜷_(ひめおほかみ、旧春日神社・開運の神様)、天兒屋根命(あめのこやねのみこと、旧春日神社・芸能の神様)、栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと、旧春日神社・織物の神様)、天御中主命(あめのみなかぬしのみこと、旧天一神社・宇宙根源の神様)、また忠岡戎神社の御祭神は事代主命(ことしろぬしのみこと、漁業・農業・商売の神様・恵比須神・戎神で俗に「えべっさん」とも言います)です。

表参道入口 裏参道・駐車場入口
裏参道入口の昭和43年生まれの浪花狛犬。
この時期、巷ではあの嫌らしいしょうわ狛犬全盛時代ですが、
この辺りではきちんと浪花型を踏襲した狛犬が造られていたのですね〜、感心。
(昭和43年建立)
表参道入口に居た天保12年(1841)生まれの御影石の浪花狛犬。
この石の物は古さを全く感じさせません。
固いので造るのは大変でしょうが、耐久年数は和泉砂岩の数倍あるのでしょう。
(天保12年(1841)3月吉日建立)
拝殿 拝殿内の様子
本殿 松の木の御神木「みいさん」
境内の嘉永3年(1850)生まれの扁平頭、浪花狛犬。
顔が横広で眼が小さく鼻が大きく、身体全体が丸みを帯び、ボリューム感があります。
吽には小さな角があります。
(嘉永3年(1850)3月吉日建立)
拝殿前の製作年代不明の大口浪花狛犬。
阿吽ともに鼻が大きく眼がまん丸で、綺麗に並んだ歯並びが特徴的です。
境内社・忠岡戎神社。外観と内部の様子。
社号標に、神社名ではなく忠岡漁業協同組合と彫り込んであるのにはビックリ!