方違(ほうちがい)神社

堺市堺区北三国ヶ丘町3(平成18年1月2日)

この神社は反正天皇陵北に鎮座しています。
方違神社HPによると、人皇10代崇神天皇8年12月29日(西暦前90年)勅願により創建され、創祀後、時を経て神功皇后三韓より凱旋後住吉大神の御神教に従い此地に天神地を祭り、応神天皇の御代、素盞嗚命、三筒男神及び神功皇后を合祀、方違大依羅神と号す。明治40年2月6日村社水天宮を合祀、続いて同年10月12日郷社向井神社、明治41年12月21日境内社八幡社、及び武内社を合祀し、現在に至る、とあります。現在の御祭神は、八十天萬魂神、速素盞嗚尊、三筒男神、息長足日売尊(息長帯比売命)などです。
河内・和泉・摂津の三国境にあたり、方位のない清い場所であるということから方除祈願で知られていて、旅行や新築・転居の際の厄除けに訪れる人が多いそうです。だけでなく、初詣も凄い人手で、横6列に並んでかなり待ちながらの参拝となりました。5月には悪方位祓いのちまきを奉る粽祭りも行なわれています。神社の参道脇にある「くろがねもち」は暖かい地域に生育する常緑樹で、堺市内には約40本の大木があるそうですが、大阪府天然記念物に指定されているのは2例のみで、特にこの木は径1.1m、幹周3.5mと最大です。
境内の右奥には百舌鳥耳原北陵(反正陵)が良く見え、和泉名所図会などには反正18陵は三国池とも呼ばれ田畑の中を方違神社まで参道が通じていた様子が描かれています。南西には楯井陵があり神功凱旋の折、楯を置いた場所と謂われています。

表参道入口 裏参道入口
表参道入口にいる巨大な狛犬。
正面は露店のテントが邪魔をして撮せませんでした。
阿吽が反対位置に置かれ、力強く、参道を通る人を見下ろす格好で微笑んでいます。
(大正元年12月建立)
この辺りの狛犬によく見られる幅広の顔で鼻の大きな浪花狛犬。
後ろ姿は優雅で、特に尻尾は幅広の団扇の周り中がカールしていて素敵です。


(文政10年(1827)2月吉日建立)
拝殿 本殿
        
百舌鳥耳原北陵(反正陵)との境のフェンス近くには
先代の狛犬が3体外の石造物の残骸とともに置かれていました。
境内社・鈴山大明神、大年大明神、入口と社殿
   
境内社・八幡大神 境内社・八幡大神
境内社・末次大明神
    
境内社・神明神社
         
境内社・楠本姫大神

百舌鳥耳原北陵(反正陵)

この神社の南約1.3kmに国内最大級の仁徳天皇陵があるので行ってきました。
この御陵はあまりの大きさに地上からはその全貌を見ることは出来ません。